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絵本「ぽんたのじどうはんばいき」のあらすじの紹介と評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

「ひさかたチャイルド」のHPで「対象年齢:3歳~4歳」を条件に検索をした際、出てきたページのなかで本絵本を見つけました。タイトルと表紙の絵から、「たぬきの子が葉っぱを何かに化けさせることと自動販売機を組合せたお話」であることが推測されました。良いたぬきのお話なのか、いたずらたぬきのお話なのか。どのようなお話なのか興味があったため、読んでみることにしました。

あらすじとママの感想

本絵本は、いたずらたぬきではなく、「良い」たぬきの子ども「ぽんたくん」のお話でした。お話の内容は、すごくおもしろいということはなく、だからと言ってつまらないというわけでもなく… どちらかというと、私は「いたずらたぬき」のほうが良かった気がしてしまいました。

たぬきのぽんたが自動販売機をつくりました。その自動販売機では、買いたい人がお金の代わりに葉っぱを入れると、ぽんたが葉っぱを望みのものに変えて取り出し口から出してくれます。ライオンは冠をお願いし、キツネの女の子たちはお揃いのネックレスをお願いします。順調に「自動販売機の仕掛け」役を務めていたぽんたですが、応えることが難しい「お願い」が注文されてしまいます。

とても良いお話なのですが、そこまで娘も私もはまりませんでした。「ここがいまいちだった」というほどの点はありませんが、強いてあげるとしたら、ドキドキ感が足りなかったのでしょうか。

絵本にドキドキ感やワクワク感が必須だとは思っていませんが、そういうものがあったほうが単純に「楽しい」と感じやすく評価が高くなってしまう気がします。本絵本は決しておもしおくないというわけではありませんが、娘も私もいまいちはまれないお話でした。

子どもとはなす

ぽんたは何を出す?

ぽんたの自動販売機にたぬきの女の子がお客さんとしてやってきました。たぬきの女の子は、「私、お友だちがいないの。お友だちをください」と言って自動販売機に葉っぱを入れました。このお願いにぽんたは困ってしまいます。本絵本を1回目に読んだ際、娘にこのあとの展開を予想してもらうことにしました。

「たぬきの女の子が『お友だち』がほしいってよ。娘ちゃんなら何を出す?」
少し考えた娘は、「お人形?」と答えてくれました。

「そうだね、お人形さんならたぬきさんのお友だちになれるかもね」と話しつつ、ページをめくってみると、ぽんたくん自身が「お友だち」として出て行きました。私にとっては予想どおりの展開です。この展開は一種の「定型パターン」なので、娘にはそのうち理解をしてもらいたいと思っています。この場面で一緒に「はなし」をすることで、少しは娘の記憶に残りやすくなったのではないかと… 期待しています!

ぽんたくんが「お友だち」として出て行ったところで、下記のように娘と「はなし」を続けてみました。

「娘ちゃん、『お友だち』はぽんたくんだって。なるほどだね。ちなみに、娘ちゃんは『お人形』のお友だちと『ぽんたくん』のお友だちだと、どっちが良い?」
「ぽんたくん」

私の質問に少し恥ずかしそうに娘が答えてくれました。

「そうだね。お人形のお友だちも良いけど、本物の『たぬき』のお友だちのほうが良いかな?」と話して、この「はなし」を終わることにしました。

娘ちゃんは何をお願いする?

2回目に本絵本を読み終わったあと、娘に、ぽんたの自動販売機に何をお願いするか聞いてみることにしました。質問の意図は、「自由に想像してみる/考えてみること」と「説明をする練習をすること」です。

「娘ちゃんだったら、ぽんたくんの自動販売機に何をお願いする?」
「キツネさんのネックレス」

娘の答えの意味がいまいちわかっていない私に、娘は絵本のページをめくって、キツネの女の子たちがお揃いのネックレスを自動販売機から出してもらった場面のページを開いてくれました。娘は、本絵本に出てきたキツネさんたちと同じネックレスがほしいそうです。

「なるほど、そういうことか。」
私としては絵本に縛られるのではなく、もっと自由に考えてもらいたかったのですが… こういうこともあります。

娘の答えに、「そうなんだ。娘ちゃんはこのネックレスが欲しいのね」と言ったところ、「ママは?」と聞かれてしまいました。娘からの不意の質問ほど困るものはありません…

あまり長々と考えても「カッコ悪い」し、このような場面ではどのような答えが「適切」なのか私には難しく… キツネの女の子たちのネックレスに引っかけて、「娘ちゃんとお揃いの髪の毛をとめるかわいいゴムをお願いしようかな」と答えてみました。私の答えにうれしそうに笑ってくれた娘に、うれしくなったママでした。


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