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絵本「もりのひなまつり」の評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆☆


読んだ目的/きっかけ

「ひなまつりにおひなさまをかざるわけ」で書いたとおり、ひなまつりが近づいてきた際、ひなまつりに関する絵本も読んでおこうと思いました。そこで、絵本ナビの「ひなまつりの絵本」を見たところ、本絵本に目がとまりました。本絵本の著者は、「とんとんとめてくださいな」の著者と同じこいでやすこさんです。こいでさんの絵本は私が好きなので、本絵本を読んでみることにしました。


ママの感想

ねずみばあさんのところへ、のねずみ子ども会から「森のひなまつりをしたいのでおひなさまと来てください」という依頼がきます。おひなさまたちの快諾もあり、ねずみばあさんはおひなさまたちと森へ行き、森の動物たちとひなまつりのお祝いをします。楽しい一日を過ごしていたおひなさまたちですが、まだ初春。帰りは雪が降ってきてしまい、無事に家まで帰りついたものの、すっかりおひなさまたちが汚れてしまいました!人間たちのひなまつりにおひなさまたちは飾ってもらえるのでしょうか?

わかっていて借りたので良いのですが、本絵本は、いわゆる「ひなまつり」のお話とは異なりました。しかし、飾ってあるおひなさまを見てお祝いするのではなく、おひなさまと一緒にお祝いをするひなまつりは、それはそれで楽しく、夢があって良いと私は思いました。

また、本文に「子どもたちが元気に育つよう」お祝いしました、という話も出てくるため、先日読んだ「ひなまつりにおひなさまをかざるわけ」ともリンクさせることができ、良かったと思います。

しかし… まだ、ひなまつり経験の少ない娘には、スタンダードなひなまつりの絵本を読んだ方が良かった気もしています。今年はもう間に合わないので、来年はスタンダードなひなまつりの絵本を読みたいと思います。


子どもとはなす:うれしいしらせ?

最近、比喩や象徴を読み解く/具体化することに挑戦したいと思っています。そう思った理由は、娘にする質問のバリエーションを増やしたいと思ったからです。私がそう感じるほどに、娘とは絵本を読み、話をしていると思っています。しかしながら、娘に読み聞かせている絵本には、なかなか「ちょうど良い」比喩などを見かけることがありません。やはり、比喩などはまだ難しいのでしょうか… と、思っていたところ、本絵本でちょうど良い「比喩」を見つけました。


「ママの感想」に書いたとおり、おひなさまたちが森のひなまつりに参加することになったきっかけは、ねずみばあさんに届いたのねずみ子ども会からの依頼の手紙です。そのため、森のひなまつりに参加することを決めたねずみばあさんは、返事を出すことにします。当該部分について、「やまばと郵便屋さんは、うれしい知らせをもって急いで森へ飛んでいきました」と書かれていました。

娘に、「『うれしい知らせ』ってどういうこと?」と聞いてみました。
「比喩の読み解き」をやったことのない娘は、よくわからなかったようで「ありがとう?」と頓珍漢なことを答えてくれました。

以前、だるまちゃんの絵本を読んだ際、「娘ちゃんが頓珍漢なことをしたら言うね」と約束をしていましたが… この場面では、さすがに指摘できませんでした。。

比喩の読み解きも練習です。
「のねずみばあさんは、子ども会からお手紙をもらったんだよね?やまばと郵便屋さんが持って行ったものだから、『知らせ』っていうのはお返事のことだよね」
「うん」
「じゃあ、『うれしい知らせ』っていうことは、どんな内容かな?ねずみばあさんはどんなお返事を書いたかな?」
「『行きます』って書いたと思う」
「そうだね。子ども会のみんなは『来てほしい』って思ってるから、それは『うれしいお返事』だね」

今回は、ほぼほぼ私が説明をしてしまいましたが、娘にも少しずつ慣れて自分でできるようになってもらいたいと思っています。

子どもとはなす:おひなさま

昨年も折に触れて、「おひなさま」、「おだいりさま」、「三人官女」などの説明はしたはずなのですが… 娘が全く覚えていなかったため、本絵本を読みながら、改めて確認をしました。繰り返しが大事です!

森のなかでのひなまつりのお祝いの場面、最後におひなさまが飾られている場面の2カ所の絵をもとに、娘と確認をしました。また、あわせて「ひなまつりの歌」も歌って、歌に出てくる内容の確認もしました。

「ひなまつりの歌」も娘は記憶になかったそうです… 年少さんとはこんなものなのでしょうか。幼稚園が「ひなまつりモード」に入る前に確認できてよかったと思いました。(もちろん、幼稚園で教えてもらうのも悪いことではないとは思いますが。。そして、その方が、子どもに定着しそうな気もしますが…。)


ことば:蔵

物語の冒頭、ねずみばあさんが住んでいる場所として「蔵」が出てきます。最近、都市部で「蔵」を見かけることは…ほとんどありません。そのため、娘に知っているか確認をしたところ、予想通り「知らない」という返事が返ってきました。幸いなことに、小さいとはいえ「蔵」の絵が描かれていたため、それを指し示しつつ、「大きな物置みたいなもの」であることを説明しました。その後、蔵のなかの様子も絵本のなかに出てきたため、「蔵のイメージ」は娘に伝わったと…思いたいです。

ことば:繕う/繕いもの

物語の冒頭、「ねずみばあさんが繕いものをしていると」という一文が出てきます。今どき、あまり「繕いもの」という言葉は使われませんが、「知らなくてよい」言葉でもないため、説明をすることにしました。また、上記理由に加えて、ねずみばあさんのイメージにつながる言葉でもあったため、説明をする必要があると考えました。念のため、娘に「繕いもの」を知っているか確認をしたところ、案の定、知らなかったようです。私から、「破れてしまった洋服などを直すこと」という簡単な説明をしました。

なお、物語の後半に、森から帰ってきたおひなさまたちのボロボロになってしまった衣をねずみばあさんが「繕う」という説明も出てくるため、同じ絵本のなかで復習もできて良かったです。


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