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絵本「ももたろう」の評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

先日「雪女」を読んだ際、「もう少し、『むかしばなし』を読み聞かせに取り入れたい」と思いました。しかしながら、「雪女」の裏表紙に「5歳から」と記載があったように、「むかしばなし」はまだ年少児の娘には難しい作品が多いことが推測されました。それでもどうしても取り入れたかったので… 「むかしばなし」のなかでもわかりやすそうな「ももたろう」を絵本ナビで検索してみました。

「ももたろう」で検索をするとたくさんの絵本が出てきましたが… いもとようこさんが描かれている本絵本を見つけました。いもとさんの作品は低年齢向けのものが多い印象があるため、本絵本を読んでみることにしました。

ママの感想

いもとさんの作品はそれなりに読んだことがあったため、娘が「このいぬ、何か見たことあるな」など、「絵に見覚えがある」ことを本絵本を読んでいる間中、ずっと言っていました。同じ作者が描いた絵の判別は、AIにはどこまでできるのでしょうか?

そのようなことを考えながら、娘にいもとさんのどの作品の話をしようかと考えていると、娘が「この絵のねずみさんとか、うさぎさんとかたぬきさんとか見たことがあるな」とたくさんの動物を挙げてくれていたので、「何かをおすそ分けした絵本を覚えてない?」と聞いてみました。すると娘は、「おいもか!」と答え、「おいもをどうぞ」を思い出せたようです。改めて振り返ると、この数か月、本当にたくさんの絵本を読みました。娘がそのすべてを覚えているわけではないのかもしれませんが、娘の記憶に残る作品があったことを実感でき、私にとってはうれしい出来事でした。

それはさておき、本絵本についてです。本絵本はスタンダードな「ももたろう」のお話で、娘も楽しく読むことができ、かつ、しっかり理解できていたと思います。「ももたろう」の絵本は、別の絵本が家にあったり、幼稚園でも先生が話してくれたのか読んでくれたのか… 娘の話から詳しいことはよくわからなかったのですが、一緒に「ももたろうさん」の歌を歌いながら楽しく読ませていただきました。

2回目に本絵本を読む前に「ももたろう」の内容を振り返りましたが、ももたろうが「桃」から生まれたこと、いぬ・さる・きじがお供になったこと、きびだんご、鬼退治といったももたろうのキーワードを娘はしっかり理解できていました。娘が「他のむかしばなしも読みたい」と言っていたため、今度、本シリーズの他の絵本を読んでみたいと思います。


こどもとはなす:お供は強いの?

ももたろうが鬼の家へと入っていくと、鬼はももたろうたちを見て、「子どもでねえか。それに、いぬ、さる、きじがいるだけでねえか」とバカにします。2回目に読んだ際、当該部分について、娘に聞いてみました。
「鬼は何で、『いぬ、さる、きじがいるだけでねえか』って言ったのかな?」
「わかんない」

上記質問について、娘は本当に「わからない」という表情をしていたため、少し補足をしてみました。

「鬼は、いぬ、さる、きじと来たももたろうのことをバカにしてるんじゃない?」
「そうなの?」

私の想定とはまったく異なる娘の反応でした… 困った結果、下記のように続けてみました。

「いぬ、さる、きじって強いかな?」
「強いと思う!」
「そう?」
「だって、鬼をやっつけちゃうじゃない?」

娘はこの先の展開をわかっていたため、一般論として「いぬ、さる、きじが強いか否か」の判断が難しい状況になっていたようです。「そういうことか…」とようやく私は納得できましたが…

仕方がないので、「そうだね。きびだんごを食べて強くなってるもんね」と話し、娘の理解は今はそれで良い気がしたので… 一般論として「いぬ・さる・きじは強くない」という話をそっと、そしてさらっとしておきました。


ことば:川で洗濯?

物語の冒頭、おばあさんが「川へ洗濯」に行く様子の絵が本絵本には描かれていました。ここは私にとっては立ち止まりポイントです。

「娘ちゃん、昔、洗濯機がなかった時代は、川で洗濯をしていたんだよ。ほら、おばあさん、こうやって川でお洋服とかを洗っているんだよ」

「川で洗濯」は娘の想像を超えていたのでしょうか?「ふーん」と答えた娘の表情は「何それ?」と言っているようでした。今度、「せんたくかあちゃん」を読む予定があるので、その際に、再度話をしたいと思います。


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