絵本「ぼくたちのきせき」の紹介と評価
評価
娘:☆
ママ:☆☆
読んだ目的/きっかけ
どこのページで見たのかわからなくなってしまいましたが、ネットで絵本を探していた際、本絵本を見つけました。タイトルと表紙の絵から、おそらく卒園をテーマにした絵本であると推測されました。
絵本ナビで本絵本のページを見てみました。当該ページの「出版社からの内容紹介」を読むと、「同じ保育園のお友だちに出会えたことは奇跡である」ことが書かれているようでした。年度末が近づいているこの時期に「ぜひ読んでみたい」と思い、いつもどおり、図書館でお借りしました。
なお、私が本絵本をとおして娘に感じてほしいと思ったことは以下のことです。娘が、幼稚園で「私のお姉ちゃん」と呼べる年長さんのお友だちに出会えたこと、転園してしまうお友だちとのお別れが悲しくて泣いてしまうほど大好きだと思えるお友だちに出会えたこと。これらは本当にうれしく、ありがたい「奇跡」であること。
まだ娘には難しいとは思いましたが、本絵本を読むことで少しでも娘に上記内容について感じてほしいと思いました。
ママの感想
ちょうどタイミング良く図書館で本絵本をお借りすることができたため、幼稚園の卒園式の前日に本絵本を読みました。内容は、絵本ナビの「出版社からの内容紹介」に書かれていたとおりの内容でした。「出版社からの内容紹介」には、絵本の内容がとても端的に書かれているため、引用させていただきます。
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この広い宇宙の中の地球という星のこの国で。1000年前でもなく100年前でもない、いま。ぼくたちはうまれた。そして、ぼくたちはこの園で出会った。それってとってもすばらしい きせき!
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本絵本には上記内容が、本当に短く、少ない言葉で書かれていました。しかし、「今、一緒に卒園を迎えることができた『お友だちみんな』と出会えたことは本当に奇跡なんだ」ということがシンプルに伝わる良い内容だったと思います。
娘が幼稚園を卒園するのはまだだいぶ先です。しかし、1回目に本絵本を読んでいこう、親として娘に、「お友だちとの出会いに感謝をし、そして何より、この先の幼稚園で過ごす時間を大切にしてもらいたい」という願いも込めて読ませていただきました。とても大切なことを伝えてくれる絵本だと思います。
しかしながら、残念なことに、そして、わかってはいましたが、娘にはまだ難しい内容だったようです。本絵本を読んだ私の目的も、上記願いも、娘にはいまいち伝わっていないようでした。
でも、それで良いと思っています。
本絵本のメッセージが今は伝わらなくても、いつか「あのときはわからなかったけど、そういうことだったのか!」と思う瞬間が娘にいつか訪れることを期待したいと思っています。
本絵本は、私が予想したとおり、卒園をテーマにした内容でした。しかし、「友だちと出会えたことへの感謝」などは、卒園という「お別れの時」ではなく、本当は「いつも」感じているべきことなのだと思います。ある意味、「卒園を前に実感できても遅い」ことなのかもしれません。そのように考えると、本絵本は、「卒園」という時期に限らず、「いつの時期にも」子どもに読み聞かせたい内容だと思いました。
また、来年、再読したいと思います。
子どもとはなす:太陽
本絵本の最初のページに宇宙の絵が描かれていました。当該ページでは、「地球」は素人目にもわかりやすく描かれていましたが、他の惑星はなかなか「何星」か判断するのは難しい絵でした。そのような絵でしたが、娘が赤く燃えているように見える「星」を指さして「これって太陽だよね?」と言ってくれました。
おそらく、「私もそうだろうな」と思っていました。なので、「そうだと思うよ。ママも『これは太陽かな?』って思ってた」と伝えました。
そして、ふと気になったので、娘に「太陽ってどこで知ったの?」と聞いてみたところ、「ドラえもんに出てきた」とのことでした。私は最近、ドラえもんは見ていないので、娘が言っているドラえもんのお話は残念ながらわかりませんでした。
ただ、せっかくの機会なので、娘にもう少し「太陽」の理解を深めてもらおうと思い、「そういえば、娘ちゃん、今日、太陽見たよね?」と聞いてみました。すると、娘はきょとんとした表情をしていました。
「今日のお天気はどうだった?」
「晴れてた?」
「そうだよ、晴れてて気持ちよかったじゃん!お空には何があった?」
「くも?」
「雲もあったね。他には?」
「青空」
「今日のお空はきれいだったもんね。他には?」
少し困ったような表情で、ようやく娘が「おひさま?」と私が期待していた答えを口にしてくれました。
「そうだよ。太陽っておひさまのことなんだよ。宇宙から見ると『おひさま』ってこの絵みたいな感じだけど、地球から見る『おひさま』は全然違って見えるね」
娘の「太陽」に対する理解が少しでも深まってくれていたらうれしいです。
ことば:学年という概念
本絵本には、「同じ学年」に生まれたからこそ、「同じ保育園に入って同じ学年になって一緒に卒園をするんだ」という趣旨の内容が書かれていたと思っています。(もちろん、それだけではありません)
そのため、同い年の4人の赤ちゃんが描かれた場面で、「ぼくたちはみんな赤ちゃんだった」と書かれていました。当該場面で、娘が、女の子の赤ちゃんを指さして、「これ、私ね」と言ったあと、男の子の赤ちゃんを指さして「これは弟くんね」と言いました。
残念ながら、本絵本の趣旨や「学年」という概念が娘には理解できていないようでした。難しい内容なので仕方がありません。
しかし、「わからないまま」にしてしまっては、本絵本を読んだ意味が薄れてしまうため、娘に「学年」という概念について説明をし、この場面に「弟くんは出てこないこと」を話してみました。まだ完全に理解できなくとも、本絵本を読んだことで「学年」についての娘の理解が進んでくれたらうれしいです。
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