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絵本「いっすんぼうし」(いもとようこ版)の紹介と評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

以前、『だるまちゃんとだいこくちゃん』を読んだ際、「打ち出の小槌」が出てくるお話を読みたいと思いました。いつも読ませていただいているいもとようこさんの「むかしばなしシリーズ」に「打ち出の小槌」が出てくる「一寸法師」があったため、読むことにしました。


ママの感想

久しぶりにもやもやすることなく読むことができた「むかしばなし」でした。以前読んだ『ウサギとカメ』にはじまり、『さるかにがっせん』、『はなさかじいさん』など、「むかしばなし」は兎角、内容が現代風にマイルドになっていたり「気になること」が多かったため、本絵本の自分の記憶と(ほぼ)違わない内容に、読み終わった後、ほっとしてしまいました。

娘も、はじめて読む「一寸法師」を楽しむことができたようです。内容も概ね、理解できていたように見受けられました。しかし、お姫様が筆を使って墨で字を書いている様子など、まだ「むかし」に関する知識の乏しい娘には難しい部分もあったようです。今回、すべてを説明することはできていないので、少しずつ、娘にも「むかし」と「むかしばなし」に慣れていってもらいたいと思います。

なお、私が本絵本を読みたいと思った理由である「打ち出の小槌」については、娘はしっかり覚えていてくれました。娘の「知っていること(=知識)」が増えることは、「ママ」にとってはうれしいことです。本絵本は、スタンダードな「一寸法師」のお話で、難易度的にも年中児の娘にちょうど良く、楽しく読ませていただきました。

ことば:親指

物語の冒頭、おじいさんとおばあさんが子どもを授かりました。その子どもについて、「親指ほどの小さな男の子です」という説明が書かれていました。娘が普段使っている指を表現する言葉は、「お父さん指、お母さん指」というものなので、おそらく「親指」の意味を知らないだろうと思いました。そこで、娘に下記の質問をしてみました。

「一寸法師は『親指ほど』の大きさだって。娘ちゃん、『親指』ってどれ?」

私の質問に、娘は小指から順番に「これ?」と聞いてくれました。一寸法師が「小さい」ことから、一番小さい指を最初にあげてくれたようですが…私から「違うよ」という言葉が発せられるたびに「あれ?」という表情をする娘の様子は、微笑ましかったです。

ようやく「お父さん指=親指」にたどりついたところで、娘は絵本の一寸法師の絵と自分の親指を比べていました。それ自体、意味のないことですが…しかしながら、そうすることで、一寸法師の大きさについてのイメージが湧いたようでした。


ことば:お椀と櫂

一寸法師と言えば、「お椀の舟に箸の櫂」です。2回目に本絵本を読む前、表紙のお椀の舟に乗って箸の櫂を持った一寸法師の絵をもとに、娘に「お椀」と「櫂」の確認をしてみました。

「一寸法師が乗っている『これ』、何て言うか知ってる?」
「お茶碗?」
「これ、お茶碗?」
「違う。お味噌汁を飲むやつ」
「お味噌汁を飲む食器を何て言うか知ってる?」
「わかんない」
「『お椀』って言うんだよ。あと、一寸法師は何でお舟を漕いでいる?」
「お箸!」
「こうやって、お舟を漕ぐ道具を『櫂』って言うんだよ。あとで出てくるから確認してね」

今回は、娘との「はなし」のなかでうまく言葉の説明ができたとちょっとうれしくなりました。自画自賛です…


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