見出し画像

絵本「ハリーのセーター」の評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

どこでおすすめされていたのかわからなくなってしまいましたが、どこかのサイトでおすすめされていた絵本です。我が家に「どろんこハリー」の絵本があり、私自身が子どものころに好きだった絵本です。「『どろんこハリー』ってシリーズだったんだ!」と私がうれしくなり、ちょうどクリスマスのお話でもあったため、読んでみることにしました。


ママの感想

どこか微笑ましくて、心がほっこりする絵本で、私は好きです。「やっぱり、『どろんこハリー』のシリーズだもん、いいよね」と思いました。

お誕生日プレゼントにおばあちゃんからハリーはバラの柄のセーターをもらいます。それが気に入らないハリー。何とかして、手放そうと努力しますが、なかなかうまくいきません。そんなハリーの様子はきっと「子ども」の象徴なのだろうな、と微笑ましく思いながら読ませていただきました。

紆余曲折を経て、意外な方法でハリーはバラのセーターを手放し、自分と同じ黒ぶち模様のセーターをクリスマスプレゼントとしてもらいます。ハリーがバラのセーターを手放す方法が、誰も傷つくことのない素敵なハプニング(?)で、「そんな方法!」と思わずうなってしまいました。もう一冊「ハリー」の絵本があるようなので、季節を合わせて読みたいと思います。

子どもとはなす:おじさんは何て言っている?

本絵本を読む前に、すでに2冊の絵本をしっかりと娘と一緒に読んでいたため、本絵本については、軽めに「はなし」をしようと考えました。そこで、簡単だと思われる下記場面で、人物の絵に「吹き出しをつける」ことを娘にしてもらいました。

ハリーが好きではないバラのセーターを捨てようと、デパートのペットショップにわざとセーターを置き忘れると、おじさんが追いかけてきてくれます。その場面で、「おじさん、何て言っているかな?」と娘に聞いてみました。

「『待って、忘れてるよ!』って言っているんじゃない?」と娘は答えてくれました。

必要十分な答えだと思います。今後、もう少し「吹き出しをつける」ことをやってみたいと思いました。


子どもとはなす:ハリーは何で遊ばないの?

上記やり取りで、私が思っている以上に娘にやる気が感じられたので、少し難しいと思われる、下記質問をしてみました。

デパートでバラのセーターをうまく(?)手放すことができなかったハリー。帰ってくると遊び仲間の犬たちが待っていたにもかかわらず、「あそぶきになれませんでした」。

当該場面で、「どうしてハリーは遊ぶ気になれなかったの?」と娘に聞いてみました。すると、間をおかずに「バラのセーターが置いてこれなかったからじゃない?セーターが嫌だったと思う」と娘から返ってきました。

私が想定していた答えとほぼ同じ内容です。上記質問は難しいと思ったのですが…。娘のわかること/わからないことの違いを的確に把握することは難しいです。

子どもとはなす:ハリーがしっぽをたれた理由

思いもよらないハプニングにより、バラのセーターを手放すことに成功したハリー。しかし、ハリーにバラのセーターをくれたおばあちゃんが遊びに来ると聞くと、ハリーは「セーターのことをおもいだして、しっぽがちょろんとたれました」。

犬についてあまり詳しくないため、しっぽがたれているときの犬の状態はわかりませんが… 当該場面で、娘に「何で、ハリーはしっぽがたれたのかね?」と聞いてみました。難しい質問だとわかった上での質問です。

案の定、娘は「わかんない」と言いました。しかし、もう一度だけ、「何でだと思う?」と聞いてみました。最近、「わからない」と言ってもそれで逃げることができないことを娘が悟ったのか否か… 娘は、「うーん」と言った後、「悲しいからじゃない?」と言いました。そして、「おばあちゃんがセーターがなかったら悲しいと思うと思ったと思う」と、おそらく「正解」と思われることを答えてくれました。

娘がもう一度「わかんない」と言ったら、それで引き下がろうと思っていたので… 少し驚きました。娘が「できた」ことを素直に「すごい!」と喜ぶべきなのか、私の見積もりが甘かったのか、はたまた、本絵本は娘が感情移入しやすいストーリーだったのか… 娘のことはもちろん褒めましたが、素直に喜べない自分をこっそり反省しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?