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絵本「14ひきのあさごはん」のあらすじと評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

絵本ナビの「3歳向け絵本 絵本ナビ編集部おすすめ」ページで本絵本を見つけました。「14ひきシリーズ」は娘と私のお気に入りのシリーズです。しかし、本シリーズは、文章量が少なく、また、しっかりとした「ストーリー」があるわけではありません。そのため、「なるべく低年齢のうちに読んだほうがいいのかな」と思っています。お気に入りのシリーズを読む際は、季節感を大事にしていましたが… 本絵本の季節がいつなのかよくわかりませんでしたが、「まぁ、とりあえずいいか」と思い、読むことにしました。


あらすじとママの感想

「14ひきシリーズ」はどの絵本もそうですが、今回も本当に素敵なお話でした。今回は、「あさごはん」ということで「朝」の光景が描かれていましたが、どのページの絵からも朝の清々しさが感じられて、読んでいてとても気持ちが良かったです。特に、最初のページの朝のやわらかな光が感じられる絵が私は一番気に入りました。

朝、目を覚ましたねずみの家族たちは、身支度をして朝ごはんの準備をします。お父さんがスープをつくったり、お母さんがパンを焼いたり、子どもたちが野いちごを取りに行ったり。「そんなに準備に時間をかけていたら、お腹すかないのかな?」と私は思ってしまいましたが、本絵本を読んでいると、左記のような感想を抱くのは、「朝、慌ただしく過ごすことに慣れすぎてしまった」ためであるような気がしてきます。丁寧に準備をされた朝ごはんを、朝、一仕事をしてお腹をすかせた家族みんなでゆっくりいただく。とても贅沢で楽しそうなその様子に、「仕方がない」と言い訳をしたくなりますが、忙しない我が家の朝の生活を省みざるを得ませんでした。

娘は、今回から「なっちゃん」になったそうです。各ページで「なっちゃん」を見つけては、「私、転んじゃった!」「けんかしてるね」と確認をしていました。いつも素敵な「14ひきシリーズ」。今回も素敵で心温まるお話でした。


子どもとはなす:くんちゃん、どうしたの?

まだ小さいくんちゃんですが、野いちご取りに行くことにしたようです。
しかし、帰ってくると、「おやおやくんちゃんべそかいて」と書かれているとおり、なぜか泣いてしまっています。当該場面で娘に、「くんちゃん、どうしたのかね?」と聞いてみました。すると娘は、「わかんない」と答えました。

娘の答えは当然のことで、くんちゃんが泣いている理由に当たる描写は絵本のなかにはありませんでした。今回の娘の「わかんない」はある意味正解です。しかし、「わからないこと」を確認するために聞いたわけではなく、わからないなかでどのようなことが考えられるかを考えてもらうための上記質問です。

そこで、「そうだよね、わかんないよね。絵本のなかには描かれてないもんね。でも、何でくんちゃん泣いちゃったのか、想像してみて?」と続けてみました。私に促され、娘は頭をひねりひねり… 「どこかわかんないところで、転んじゃったんだと思う」と答えました。

野いちごつみに行く途中、なっちゃんが転んでいる様子が描かれていたため、「それに引っ張られたんだろうな」と思いましたが、それでも娘は頑張りました。よく「想像」できたと思います。

「そうだね、娘ちゃんとママの知らないところで転んじゃったのかもしれないね。あるいは、まだ小っちゃいからお腹がすいちゃったから泣いているのかもしれないし、ママに会いたくなっちゃったのかもしれないね」と、私からも考えられることをあげておきました。たまに振り返って「やればよかった」と反省していた、「いろいろな可能性について考える」ことが今回はできたように思います。このような娘とのやりとりを増やしていきたいと思います。


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