見出し画像

絵本「バルバルさん」の紹介と評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

『おばけのバーバパパ』同様、昨今の社会情勢を受け、自宅にある絵本のなかから私が適当に選び、読むことにしました。


ママの感想

本絵本は、娘よりも私が気に入っている絵本です。そのため、昨年の秋以降にも何度か読み聞かせをしていました。

ある日、バルバルさんのお店(=床屋)にライオンがお客さんとしてやってきました。バルバルさんは驚いたものの、「たてがみをきれいにしたい」と言うライオンに丁寧に対応します。バルバルさんにたてがみを整えてもらったライオンは喜んで帰っていきます。しかし、ライオンが帰ったのも束の間、今度はワニがお客さんとしてやってきます。そして、ヒツジにリスと、次々に動物のお客さんがやってきます。

突然やってきた動物のお客さんの少し変わったオーダーに、「床屋」としてきちんと丁寧に対応するバルバルさんが私は大好きです。また、カランカランというドアが開いたときの音やチョキチョキチョキというハサミの音の描写が、(行ったことはほとんどありませんが)「床屋さん」らしくて、、私は気に入っています。『バルバルさん』という絵本の世界観が私は大好きです。本絵本はすでに何度も読んでいますが、娘はワニのカツラを選んだり、「ヒツジさん、お腹出すよね(お腹の部分の毛を剃り落す、という趣旨です)」と言ったり、楽しそうに聞いていました。

図書館でお借りする「まだ読んだことのない絵本」に押されて、最近なかなか読む機会がなかった本絵本ですが、久しぶりにじっくりゆっくり向かい合うことができてとても良かったと思います。なお、家にある絵本についても、図書館の絵本同様、「3回読むルール」で読んでいます。

子どもとはなす:どうして消さなかったの?

バルバルさんが仕事を終えてお店を閉めるために外に出ると、お店の看板に「どうぶつの」という落書きがされていました。そのため、いつの間にか、バルバルさんのお店の看板が「どうぶつのとこやバルバル」というものにかわってしまっていました。それを見たバルバルさんは、一瞬、落書きを消そうとして、消さずにおくことにしました。当該場面について、娘と下記のはなしをしてみました。

「バルバルさんはどうして『どうぶつの』っていう落書きを消さなかったのかな?」
「動物さんが来るからじゃない?」
「そうだね。ライオンさんたちが来たもんね。バルバルさんは動物のお客さんが来ることをどう思ってるのかな?」
「楽しい?」
「ママもそうだと思う」

上述のように話したあと、最後の「これはこのままにしておこう。この落書きのおかげで今日はなかなか楽しかった」というバルバルさんの感想が書かれた一文を読みました。

すでに何度も読んでいる絵本なので、上記一文が娘の記憶にあったのか、あるいは、最近の娘は字を読むことが上手になってきたため、私と絵本を読みながら先に読んだ可能性も否定できませんが、本絵本について、娘はしっかり理解できていたようです。

ただ、これだけ何度も読んでいる絵本なので… もう少し上記質問部分で話をふくらませるなど、「もっとうまく『はなし』ができたら良かったのにな」と悔しい気持ちになりました。


ことば:ライオンのオスとメス

バルバルさんのお店に、「たてがみを整えたい」というライオンがやってきました。当該場面で娘に「このライオンさんは男の子か女の子か」聞いてみました。すると、娘から「男の子だと思う」という答えが返ってきました。

ライオンの会話文をすでに読んでいたため、そこから察しがついたのだと思いますが、「どうして男の子だと思う?」と質問をしたところ、娘は困ってしまいました。せっかくの機会なので、たてがみがあるライオンはオスでメスにはたてがみがないことをネット上の写真を見ながら確認しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?