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絵本「ぐりとぐらとすみれちゃん」の紹介と評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆


読んだ目的/きっかけ

娘と読む絵本にさ迷った際、「いつも読んでいるシリーズから選ぼう」と思い、「ぐりとぐら」シリーズを見てみました。「ぐりとぐら」シリーズを「まだ読んでいない絵本」という観点から見た際、本絵本に目がとまりました。絵本ナビを見てみたところ、かぼちゃのお話のようでした。

私が絵本を読むときに、大事にしている「季節感」からすると秋はすでに過ぎてしまっていましたが… 読む絵本探しにさ迷っていたため、読んでみることにしました。絵本ナビで150人近くの人が読んでいて、評価もそこそこだったことも、本絵本を読む後押しとなりました。


ママの感想

「だるまちゃんとうさぎちゃん」に続き、どこか違和感のある「ぐりとぐら」でした。「おもしろいか、おもしろくないか? うーん、そんなにおもしろくなかったかな?」というのが私の感想です。

本絵本には、「すみれちゃん」という人間の子どもが出てきます。「ぐりとぐらのおきゃくさま」にサンタさんが出てきましたが、サンタさんはファンタジーなので、「現実の人間」ではありません。そのため、本絵本のような「現実の人間」が出てきた「ぐりとぐら」は私にとってははじめてで、とても驚きました。私にとって「ぐりとぐら」に「現実の人間」が出てくることは、「ぐりとぐら」というファンタジーが壊されてしまうように感じられ、強い違和感と嫌悪感がありました。。

本絵本では、ぐりとぐらが野菜を育てています。ぐりとぐらが「今度、かぼちゃを育てよう」と話しているところに、すみれちゃんという名前の小さな女の子が大きなかぼちゃをリュックに入れてやってきます。かぼちゃはお土産だそうです。すみれちゃんが持ってきたかぼちゃは、なかなか割れません。何とか頑張って割ったかぼちゃで、いつもどおりお料理をして森のみんなで食べました。

娘にとって本絵本はそれなりに楽しかったようで、いつもどおり、最後のお食事の場面では娘も一緒にお食事タイムを楽しんでいました。娘の様子を見ていると、本絵本に強い違和感を感じている自分が「何か変なのかな?」という気になってきます。絵本ナビの評価も悪くない絵本であることを鑑みると、私のように「ぐりとぐら」に「人間の女の子」が出てきてしまうことに嫌な気持ちになる人は多くはないようです。

でも、「ぐりとぐら」は非現実だから良いのに… 私にとって本絵本は、次から次に「もやもや感」の湧き出てくる絵本でした。しかし、娘をはじめとした多くの人にとっては「いつもどおり楽しい『ぐりとぐら』」のようです。

子どもとはなす:お料理の味は?

本絵本の最後の場面には、たくさんのかぼちゃ料理が出てきます。お料理の名前は絵本に書かれているのですが、知らないものもあるため、確認をするのにやや苦戦しました。しかし、それも本絵本の「楽しさ」の一部です。一通り、お料理の名前を確認したところで、娘のお食事タイムがはじまりました。絵本のなかのお料理を欲張りなほどに食べる娘に、最近恒例の「味」について聞いてみました。

「娘ちゃん、かぼちゃの『ぺたぺた煮』はどんな味がする?」
「うーん、おいしい」
「どうおいしい?」
「甘い!」
「そっか、甘いのか。食感はどう?かたい?」
「柔らかい」

かぼちゃ料理なので「味」としてはこんな感じでしょうか? 娘も「味の説明」にはだいぶ慣れてきた印象があります。そろそろ、私の質問に「おいしい」ではなく最初から「甘くて柔らかい」と答えてくれるようにならないかと期待をしたくなってしまいますが… もう少し時間がかかるのでしょうか。。


ことば:間引く

本絵本には、にんじんを育てているぐりが「葉っぱがこみあってきた」と言って「間引く」様子が描かれていました。植物をきちんと育てたことがない娘には「間引く」という意味が分からないと思われたため、確認をしてみました。案の定、「知らない」とのことでした。そこで、「葉っぱがたくさんあると栄養を取りあってしまうため、少し減らすこと」という簡単な説明をしておきました。やはり、娘にも植物を育てる経験をさせてあげる必要があるようです…


ことば:お百姓

本絵本のなかで、野菜を育てているぐりとぐら。ぐらが自分たちのことを「立派なお百姓だね」と言います。本絵本に限らずですが、野菜づくりなどがテーマの絵本を読むと「娘にとって農業が、言葉の上でも現実でも身近でない」と感じることが多くあります。

娘に「『お百姓』の意味を知ってる?」と聞いてみると、「知らない」という返事が返ってきました。そんな娘に「農業をしている人だよ」という説明をしようと思い、おそらく娘は「農業」も知らないのではないかと考え、踏みとどまりました。畑や田んぼで野菜などの食べ物をつくることを「農業」と言い、農業をしている人のことを「百姓」と言うことなどを簡単に説明しました。

日常生活のなかでこれらの言葉を説明する機会がないため、絵本に出てきた際には、繰り返し、しっかり確認をしたいと思います。



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