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絵本「みずとはなんじゃ?」の評価

評価

娘:☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

本絵本は、娘が幼稚園でもらってきた各出版社からの「冬におすすめの絵本」パンフレットに載っていました。加古里子さんの絵本には「からすのパンやさん」をはじめ、私自身が子どものころから慣れ親しんでいて、かつおもしろい絵本がたくさんあります。そのため、「加古里子さん、こんな絵本も描いていたんだ」と、ぜひ読んでみたいと思いました。早速図書館で予約をしましたが、本絵本はとても人気のようで、予約をしてから届くまで1か月以上かかってしまいました。


ママの感想

本絵本は、大人の私が楽しめる内容の絵本でした。そのため、年少児の娘にはだいぶ難しかったようです。娘は、わかる部分だけを楽しみ、わからない部分は聞き流しているようでした。

このような絵本に出会ったとき、私の「絵本は3回読むルール」をどこまで厳守するのかいつも悩みます… 今回は、定期的に娘にわかりそうな部分を私のほうでピックアップして強調をすることで、娘がそれなりの関心を持ち続けながら読めるように読み方を工夫してみました。「それなりに」うまくできたのではないかと、思っています。

本絵本では、「水」の性質や働きが、3つの観点から、子どもに伝わりやすい比喩などを用いて説明されていました。小学校低学年~中学年になるとわかる内容かと思います。(最近、小学生と接する機会がほとんどないため、イメージですが。)夫によると、本絵本の内容は理科の教科書に載っていたそうです。しかし、私にとってはすっかり記憶から抜け落ちている話もあり、非常に興味深く読ませていただきました。

加古さんは、「からすのパンやさん」のような「いわゆる物語」から本絵本のような理科的な内容まで幅広い作品を描かれていてすごいなと、改めて思いました。

本絵本を通して、娘がどの程度「水」についての理解を深めたのかはわかりませんが… 「湯気は水らしい」、「木や草の根っこは土の中から水を吸っているらしい」といったことは、私が強調した部分なので覚えてもらいたいところです。果たして、どうでしょうか。。

本絵本については、娘が小学生になったころに、「昔読んだけど、覚えてる?」と言いながら再読したいと思います。


子どもとはなす/やってみる:水のにおい

絵本の冒頭、「水とはいったいどんなものなのでしょう?」という問いかけが出てきます。この一文から、このあと、「水のかたち」や「色」についての言及があることが予想されたため、下記やりとりをしてみました。

「娘ちゃん、水ってどんなかたちかな?」
「コップのかたち?」
「そうだね。コップに入っているときは、コップのかたちだね。でも、絵を見て。蛇口から流れてくるお水はまっすぐだよ?」
「じゃあ、まっすぐ?」
「この場合は、まっすぐだね。ところで、娘ちゃんの幼稚園のカバンはどんなかたち?」
「四角!」
「じゃあ、お水は?」
「コップのかたちだったりまっすぐだったり?」
「そうだね、『決まったかたち』がないってことだね」

このようなやりとりを「色」についてもしてみました。

絵本の次のページ以降では、水に関する「突飛なお話」ではなくきちんと「理科」的な内容が展開されていて、私の期待どおりでした。(期待以上に高度な内容でしたが…)


子どもとはなす:水のにおいと氷の重さ

本絵本で説明されている内容で娘が理解できそうな内容のうち、水のにおいと氷が水より軽いことについては、上述のような私との、机上のやりとりでは娘がピンときていなかったため、パパと実験をしてもらいました。その結果、きちんと、水が「無臭」であることと、氷が「水に浮く」ことが確認できたそうです。

ただ、娘はコップに氷を入れて遊ぶことを何より楽しんでいたという夫からの話がありました。きっと、このように実際にやってみて「楽しむ」ことが、様々なことへの「興味・好奇心」につながっていくと思っているので、遊ぶことを含めて良い経験になったと私は思っています。

子どもとはなす:海を汚してる?

本絵本の一番最後では、著者からのメッセージとして「海や川を汚さないでほしい」ということが述べられていました。当該部分を読んだ際、娘が「私たちは汚してないよね?」と言いました。

たしかに、娘が実際に、海や川にゴミを捨てるなどして「汚した」ことはありません。しかし、せっかくの機会なので、「環境問題」についても少し触れてほしいと思い、最近話題の海洋プラスチック問題の話を私が知っている範囲で、かつ、ごく簡単に説明をしてみました。「環境問題」は娘にとっては、まだ難しいことはわかっています。それでも、少しでも、娘が「世界」に対して思いを馳せるきっかけになってくれたらうれしいと思い話してみました。娘にどの程度伝わったのかわかりませんが、このようなことを話すきっかけになった本絵本との出会いをありがたく思いました。


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