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絵本「バムとケロのさむいあさ」のあらすじの紹介と評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

先日読んだ「バムとケロのにちようび」は、とても良かったと思っています。そのため、「バムとケロ」シリーズの他の絵本も読んでみたいと思っていました。本絵本はまさに冬のお話と思われたため、「読むなら『今でしょ!』」と思い、図書館で借りてみました。

あらすじとママの感想

「バムとケロのにちようび」同様、良いお話だったと思います。島田さんの絵本は、「すごくおもしろい!」という感じではなく、ほのぼの癒されるようなおもしろさというか良さがあるように感じています。

冬の日の朝、バムとケロが凍った池に遊びに行ってみると、池と一緒に凍ったアヒル(=「かいちゃん」)を見つけます。かいちゃん救出のため、急いでかいちゃんを氷ごと切り取って、家に連れて帰ります。そして、かいちゃんをお風呂に入れて、無事に救出。その後、バムとケロとかいちゃんで食事をしたり一緒に遊んだり楽しい時間を過ごします。

感想を書いていて改めて、「大したストーリーではないな」と思ってしまいました… それなのに、何がそんなに魅力的なのでしょうか?? 不思議です。池と一緒に凍っているアヒルを見つけて仲良くなるということが、隣にある「非日常」だからでしょうか? 私は、「隣にある非日常」が好きなのですが、何か違う気がします… 娘は何を気に入ったのか今度聞いてみたいと思います。そして、「バムとケロシリーズ」の魅力について、私なりの考察を深めたいと思います。

何はともあれ、ほのぼのと楽しくなる絵本でした。

子どもとはなす

鼻が寒いのは何で?

本絵本は、「火曜日の朝、目が覚めると、鼻が冷たかった」という一文ではじまります。簡単なことかもしれませんが、「比喩、象徴、たとえ」ということを娘に感じてもらいたいと思い、下記質問をしてみました。

「バムくん、朝起きたら鼻が冷たかったって。何でかな?」
「寒かったんじゃない?」
「そうだよね。寒いと起きたとき鼻が冷たいこと、娘ちゃんもあるよね?」
娘の「朝起きて鼻が冷たい」経験は…
そのようなことを意識していなかったようで、「うーん、あったかな?」という程度の反応でしたが、「寒いこと」が遠まわしに表現されていることは感じてもらえたようです(期待しています!)。

今度、寒さが厳しい朝、娘に「鼻、冷たくない?」と聞いてみたいと思います。

かいちゃんは何て言ってる?

凍った池に遊びに行ったバムとケロ。スケート靴に履きかえていると、「くわっ…」という声が聞こえてきます。次のページで声の主がかいちゃんで、池と一緒に凍ってしまっていることを確認した後、娘に「さっきの『くわっ…』って何て言ってたと思う?」と聞いてみました。娘によると「凍っちゃってるよー」だそうです。

間違いではありませんが、「凍っちゃっている」ことだけでは「半分正解」といったところでしょうか。凍っているだけなら、静かに凍っていることもできるはずです。
「娘ちゃん、それだけかな?かいちゃんはどうしてほしかったと思う?」
「『助けてー』も言ってる」
「そうだよね、きっとかいちゃん、誰かに気づいてほしかったから声を上げたんじゃないかなってママは思うな」と補足をしてみました。

私が誘導(?助言?)したこと自体が良かったのか悪かったのかわかりませんが、私の意図したところにはたどりつくことはできました。当該場面で何をどこまで想像するかは… 経験による部分もあるのかな、と思うので… 私の誘導(?)も良くなくはない、ということにしたいと思います。

ケロちゃんとかいちゃん

元気になったかいちゃんにケロちゃんは、おもちゃを見せてあげたりどこに行くにもついていったりしている様子が描かれていました。トイレに行ったかいちゃんにケロちゃんがついていった場面で、娘に「何でケロちゃんはついていったのかな?」と聞いてみました。娘は、「わからない」を何度か繰り返したあとに、「何か、ついていってみたいと思ったからじゃない?」と答えてくれました。

私の質問の意図は、「なぜトイレについていったか」ではなく、「どうしてケロちゃんがかいちゃんについてまわっていたのか」ということだったので… 娘の答えを聞いて、自分の質問が良くなかったことに気がつきました。反省です。

娘に、「ケロちゃんはかいちゃんのことどう思っているのかな?」と改めて聞いてみましたが、こちらも難しかったようで… 「ケロちゃんはかいちゃんのこと、好き、嫌い、どっちだと思う?」という質問にかえ、「好き」と答えてくれた娘の答えの根拠となる部分を私の方であげてみることで本質問を収拾しました。最初に私がうまくできなかったせいで、全体的にうまくいかなくなってしまったようです… ひたすら反省です。

反省はしていますが、「ケロちゃんがかいちゃんを好きだと思う根拠をあげる」といった取組は今後、取り入れられたら良いな、と私自身の勉強にもなった娘とのやりとりでした。

ことば

ミイラ

本絵本のなかに、ミイラごっこをして遊ぶケロちゃんとかいちゃんが出てきます。当該場面で娘が、「ミイラって何?」と聞いてくれました。「そうか、ミイラを知らないのか。知らなきゃこの場面がよくわからないよね」と思い、ミイラは「死んだあと、包帯などを巻いて保存されている状態」であることを簡単に説明しました。しかし、娘が「よくわかんない」という顔をしていたので、「あとで確認しようね」と話しておきました。

しかしながら… その後、ミイラの確認をすることをすっかり忘れてしまっていたため、思い出したタイミングでパパに「ミイラの説明」をお願いしました。私が「ミイラの説明をする必要がある」背景を夫に説明しなかったため、なかなかにリアルなミイラの画像をもとに夫が娘に説明をしてくれたようで… 娘が、「ミイラ、恐い…」とずっと言っていました。。 もちろん、ミイラのイラストを見せたところで、ミイラごっこをしているケロちゃんたちと何が違うのかわからないので意味がありません。そう考えると、リアルなミイラでの説明で良かったのですが… 娘には刺激が強かったようです。。


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