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絵本「バナナのはなし」の紹介と評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆

読んだ目的/きっかけ

娘が幼稚園からもらってきた、出版社からの「夏におすすめの絵本」に本絵本があげられていました。私はバナナがあまり好きではありません。そのため(?)、「バナナについて何をそんなに話すことがあるのだろう?」と思い、読んでみることにしました。

ママの感想

何だか負けた気がしてちょっと悔しくもありますが、本絵本はとてもおもしろい絵本でした。そして、私の考えに反して、バナナについて「話すべきこと」はたくさんありました。本絵本に書かれていた「バナナに関するあれこれ」のほとんどを私は知らず、「へー、そうなんだ!」と、娘ともども、とても楽しく読ませていただきました。

娘は、バナナが好きなのでよく食べています。しかし、自分がよく食べているはずのバナナなのに、知らなかったこと、はじめて知ることがたくさんあったようで、興味深く読んでいるように見受けられました。

本絵本には、バナナの成長過程からその特徴まで、バナナに関するさまざまな「はなし」が書かれていました。私が知らなかったこと、「そうなんだ!」と驚いたことを中心に、ご紹介させていただきます。

・バナナを冷蔵庫に入れて1週間経つと、皮が茶色くなってしまいます!

これは、バナナは「暑いところで育つため、寒いのは苦手」だからだそうです。確かに、バナナはフィリピンなどの「南国」でつくられているイメージはありましたが、「そうか、寒いのは苦手なのか」と何だか感心してしまいました。

・バナナの芽は1年で見上げるほどの高さになり、「ほう」という葉が特別なかたちになったもののなかにたくさんの花をつけ、実ごとにバナナができるそうです。

・バナナの先にある「黒いもの」は枯れた花のあとだそうです。

バナナの先に「黒いもの」があることは、本絵本で指摘されるまで、見ているようで見ていませんでした…

・バナナの皮をむいた際、たまに出てくる「筋」は葉でつくられた栄養を実に運んでいるもので「ちょっと苦い」そうです。

言われてみれば、確かにバナナに「筋」があることは知っていましたが、これまで気にとめることはなく、出てきた際には何も考えずに捨ててしまっていました。。

・バナナの皮にある「黒いぽつぽつは甘くなった印」で、バナナのなかにある「黒い点」は「種のなごり」だそうです。

どうやら、バナナにも本来種があったようです。品種改良の結果「種なしバナナ」がつくられたのだと思われます。「そうか、バナナも品種改良が行われていたんだ」とまたもや妙に感心してしまいました。

バナナについては、身近なだけに「知っているつもり」でいましたが、実は、バナナのことを全然知らなかったことに気づかされました。また、バナナの断面に「種のなごりの黒い点」があったことなど、食べている割にはバナナのことをちゃんと見ていなかったことにも気づき… 「身近なものもきちんと観察してみよう」、「身近なものにも知らないことがたくさんあっておもしろい!」といったことを娘と一緒に感じさせていただきました。

本絵本は、身近なはずのバナナの「意外と知らないたくさんのこと」を教えてくれる、とてもおもしろい絵本でした。

子どもとやってみる:バナナの実験と観察

本絵本を読んだ翌日、さっそく、バナナを買ってきて、バナナの実験と観察をしてみることにしました。

本絵本の最後のページに、「バナナの皮に楊枝で傷をつけてしばらくすると、そこが黒く浮かび上がる」ということが書かれていました。そして、当該ページには、バナナの皮に黒く「おしまい」と書かれた絵が描かれていました。「バナナの皮に楊枝で何か書いてみる」ことを、娘と一緒にやってみることにしました。娘と一緒に、バナナの皮に竹串で名前を書いたところ、意外と早いタイミングで、文字が黒く浮かび上がってきました! 娘と「すごいね!」と大盛り上がりでした。

バナナの皮の傷が黒く浮かび上がることを確認したあと、バナナの皮の黒いぽつぽつや栄養を運んでいたという筋、花のあとや種のなごりなどを娘と一緒に確認をしました。なお、バナナの「筋」をはじめて食べてみましたが、確かにバナナの実のような「甘さ」はありませんでした。

そして、実験&観察に使ったバナナは、娘と息子がおいしくいただきました。とても楽しい「バナナの実験・観察」ができたと思います。


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