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絵本「わんぱくだんのクリスマス」の紹介と評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆

読んだ目的/きっかけ

娘との読み聞かせの定番シリーズとなっている「わんぱくだんシリーズ」のなかから、季節に合った絵本として読ませていただくことにしました。クリスマスの絵本のような「季節ものの絵本」は、当該イベント直前になると図書館でお借りすることが難しくなってしまうため、11月中旬ごろからクリスマスの絵本を読むことにしました。

ママの感想

クリスマスイブの日、くみの部屋でわんぱくだんの3人がクリスマスツリーの飾りつけをしていました。クリスマスツリーの飾りつけが終わると、くみとけんが「これでサンタさんも来てくれるわ」、「くみちゃん、今年もサンタさんからプレゼントがもらえるね」と、その日の夜に来るはずのサンタさんとプレゼントについて思いを馳せていました。そんな2人に対して、ひろしが「そんなのうそだーい、あれはパパがくれてるんだぜ」と言いました。ひろしの言葉をきっかけに、3人は「サンタさんはいる、いない」をめぐってけんかをはじめてしまいます。

すると、どこからともなく「サンタクロースはちゃんといますよ」という声がして、「サンタクロースの助手のニャンタクロース」を名乗るねこが現れました。ニャンタはわんぱくだんの3人をサンタクロースのところへ案内してくれると言います。しかし、ニャンタが連れて行ってくれた先にいたのは、「ダブダブの赤い服を着た小さなおじいさん」でした。そのおじいさんは、本当に「サンタさん」なのでしょうか?

本絵本をはじめて読んだ際、ひろしの「あれはパパがくれてるんだぜ。サンタなんかいるわけないもん」という台詞にドキッとしてしまいました。本絵本は、お話全体をとおして、サンタさんの存在を認め、「サンタさんがいないなんて思わないで!ちゃんと信じよう!」というメッセージになってはいますが… 読みながら、娘の「夢」を壊してしまわないか本当に心配になるお話でした… 「クリスマスの絵本」にこのような落とし穴があるとことはまったく考えていなかったので、今後は、絵本選びに気をつけたいと思いました。

幸いなことに、我が家の娘は本絵本を読んでも「サンタさんはいる」という信念は変わらなかったようなので何よりです。もう少し大きくなって、「サンタさんの存在を疑う」段階にいる子どもに対しては、本絵本は、(親の意向によっては)絶対に読んではいけない絵本かもしれません。本絵本を読むことで娘がサンタさんの存在に疑いを持たなくて本当に良かったです…

「ママ」としては、もうしばらく、娘にはサンタさんの存在を信じていてもらいたいと思っています。とはいえ、私自身は幼稚園の年中さんのころにはすでに「どうやらサンタさんはお父さんらしい」という話をおませな年長さんから聞いてしまっていたので… 子どもが何歳までサンタクロースの存在を信じることが妥当なのかはわかりませんが、いつ「真実」を知るにしても、娘にとって「軟着陸」であってほしいと「ママ」は祈るばかりです。子どものころの私のように、「サンタさんの正体」について、子どもがいつどこで誰から耳にするかはわからないうえに、親のコントロールはききません。。 このようなことを考えると、純粋にサンタクロースの存在を信じている低年齢のうちに、本絵本のようなサンタクロースの存在に疑問を投げかけつつも、存在を認める絵本を読むことは良いことなのでしょうか…

でも、やっぱり、私自身は本絵本を子どもに読むことはおすすめできません。。重ね重ね、娘の「夢」が壊れなくて本当に良かったです。

上述のようにとても心配な気持ちで本絵本を読んでいた私に対して、娘は、純粋に本絵本のお話を楽しんでいたようです。娘は、サンタさんの存在を疑うことなく、「ほら、ちゃんと信じないから」くらいの気持ちで本絵本を読んでいたようでした。本絵本については、深掘りをすると墓穴を掘りそうなので、娘と「はなし」をしたり感想の発表をすることはしないでおこうと思っていましたが、本絵本の2回目を読み終わった際、娘が自分から感想の発表をしてくれました。娘の感想は、大した内容でなかったため割愛させていただきますが、「ママは?」と娘から振られたところで、「ママもサンタさんはいると思うこと、1年間、良い子で頑張った娘ちゃんと弟くんにはぜひプレゼントを届けてもらいたいと思うこと」を伝え、「サンタクロース神話」の支持をしておきました。

上述のような「はなし」をしたせいか、娘は、その日の寝る前、「もう、サンタさんはプレゼントの準備をしたかな?」と楽しそうに話していました。
このあと、サンタクロースの存在に疑義を投げかけることのない、純粋な「クリスマスの絵本」をたくさん読みたいと思います。本絵本はとても楽しいお話でしたが、「サンタクロースの存在に疑問を感じている子ども」には絶対に読ませてはいけないお話だったと思います。


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