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「麒麟がくる」の普通感。

 沢尻エリカの逮捕騒動で初回が1月19日に延期になった大河ドラマ「麒麟」がくる」を観た。麒麟は平和な世をもたらすものの象徴だそうである。
 今回の主人公は明智光秀。謎の多い武将で、特に前半生はまったく正体がわかっていない。好きなようにフィクションを構築できるはずだが、わりと地味な出だしだった。
 光秀の住む明智の庄は美濃の端にある。領地を荒らす野盗がしばしば襲ってくる。いましも、その野盗の一団がやってきて、かろうじて撃退はしたものの、光秀は鉄砲で撃たれてしまう。
 鉄砲とはなにかを知りたいので堺に旅をしたいと殿様の斉藤道三に訴え、鉄砲を買ってくることと、京都で医者を探してくることを条件に許される。
 堺では松永久秀と出会うことで簡単に鉄砲を入手し、京都では火事の中から少女を助けることで名医を連れ出すことに成功する。
 あっけなさすぎて、なんだか拍子抜けした。絵は美しいが、平板な感じがする。大河ドラマとしては普通すぎるものを観せられた感じだ。
 1回目は観たが、連続視聴を続ける自信はない。

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