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先週のショートショート【22年12月26日~1月1日】

■2022年12月26日(月)
妻からのお題は「効果音」。効果音を使ってモノを変容させるという基本アイデアはすぐ出たが、形にするのに手間がかかった。ぎりぎりに出来上がる。妻からは「面白かった」と返事が来た。「夕食」というタイトルでアップロードする。ひさしぶりに思い通りのものが書けた。

■2022年12月27日(火)
妻からのお題は「カイロ」。ウィキペディアを読み、種類と原理は理解する。が、それとお話は別物だ。ぽかんとしてお話が下りてくるのを待つが、なにも来ない。書きたいシーン、セリフは断片的に浮かぶ。何度か冒頭を書いては削除する。20時数分前、ようやく最後まで書いた。「貼ったまま」というタイトルでアップロードする。

■2022年12月28日(水)
妻からのお題は「証言」。あまり想像力が広がらず、証言台に誰が立つと面白いかをずっと考える。ボケたおじいちゃんはどうか。と思うものの、結局、三歳の女の子にする。書いているうちに、あっ、こういうアイデアだったのかと気づく。ボケているのは私ではないか。タイトルは「手順」とする。妻からは「仕組みは面白いが、途中でしくこくなるのと、オチはどうか」という返信。うまい解決策を思いつかない。

■2022年12月29日(木)
妻からのお題は「身代金」。ランサムウェアのことを書こうと思うが、技術的なことがわかってないしなあ。危険領域か。その線はあきらめ、ミステリー方向に進むが、こちらは向いてなかった。二時間座り込んで身じろぎもせず考えたがダメだ。結局、残り二十分で書き上げた。タイトルは「窓口」。

■2022年12月30日(金)
妻からのお題、週間の課題は「瀬戸際」。あっちこっちいって、マンションの運営会議に行き着く。体験したことないけど、瀬戸際問題を扱っていそうな気がするから。イメージだけで書いてしまう。タイトルは「運営会議」。

■2022年12月31日(土)
妻からのお題は「片付け」。大掃除をしているうちに異なる時間線に紛れ込んでしまう「山積み」。なんだか、ふつうな感じがする。もう一本書いた。「片付け魔」という言葉が脳裏に浮かんだので、ロボットもので処理してみる。珍しくロボットの処理がきれいに決まった。入浴中に閃いたので、「最後の風呂」を追加。

■2022年01月01日(日)
妻からのお題は「ブーツ」。ブーツって日本語で長靴なの。イメージわかない。三時間くらい虚無の時間。ようやく書き上げるも、自分では納得いかない。妻は「いいのでは」というのだが……。時間も遅くなってしまったし、「ブーツ」というタイトルでアップロードする。

■まとめ
2023年初のアップロード。今年の抱負は出来にむらがありすぎるのをなんとかすること。いいものを伸ばすより、底に落ちたときのレベルをなんとかしたい。いまのままでは、読んでくれた方に無礼である。そのための方策として一番いいのは商業化。お金をもらったら、どうあっても最低レベルのものを提出しなければならない。けれども、その方向は誰もが目指している道。次善の策は読者数を増やすこと、かな。

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