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先週のショートショート【10月17日~10月23日】

■2022年10月17日(月)
妻からのお題は「交換」。午前中から電池交換の話を書きたいと思って温めていた。夕方まで待つが、最初に思いついたイメージ以上のものは出てこない。そもそも単一電池に対して、どうしてこんなにデカいんだという違和感をずっと以前から持っていたのだった。タイトルは「リュックの中身」にする。妻からの反応は「アリかな」くらい。冒頭はなんとかしたほうがいいと言われ、処理する。

■2022年10月18日(火)
妻からのお題は「挑発」。地球支配をもくろむ宇宙人の話を書くがうまくいかない。原点に立ち返り、喫茶店で挑発を繰り返す若者の話を書き始めた。すでに朗読ルームは始まっている。「中途半端なものを二本書いてしまって」と正直にいうと、「二本とも読んで」と言われる。「中途半端なの、好物だから」。二本読む。二本目のほうがまだなんとかなりそうな気がする。妻からは「絵が見えていない。余分な描写ばかり」との返事がくる。二本目を仕上げて、タイトルを「喫茶店」とした。日常ものである。そっと呟くけど、こういうタイプは個人的には嫌いではない。

■2022年10月19日(水)
妻からのお題は「地下二階」。マンションの地下を勝手に工事する話を書きたいと思うが、あまりうまくいかなかった。ちょっと考えが浅かった。タイトルは「アルバイト」にする。妻からの反応は「無駄がなくていいのでは」。読み返すと、視点人物を間違ったかもしれない。息子視点だともうすこし面白かったかも。

■2022年10月20日(木)
妻からのお題は「バーコード」。いくらでも話が広がるのだが、収拾がつかない。困った。時間が迫り、バーで美女がひとりカクテルを飲んでいる光景を書き始める。終わり方がむつかしい。延々と書きかけてこれはまずいと思って引き返し、短く終わる。その分話が小さくなった。タイトルは「バーにて」。妻からは「最後がもったいなくない?」と返信がくる。そのとおりで、わかっているけどどうにもならないことはある。

■2022年10月21日(金)
妻からのお題は「閉店」。週間の課題でもある。メタバースものを思いついたので午前中に書く。散歩から戻って手直し。タイトルは「移転します」にする。さらに新宿御苑を散歩中に思いついたアイデアを形にしてみる。タイトルは「閉じない店」。二本書いてはみたものの、どちらもイマイチ。Clubhouseで朗読して感想を聞いてみたら、予感通りですっきり落ちていないと言われた。

■2022年10月22日(土)
妻からのお題は「大相撲」。相撲の話を正面から書くが、話が大きくなるばかりで収拾がつかない。仕切り直して、座布団の話を書いた。ほんとは投げちゃいけないらしいが、みんな投げてるよね。妻からは「まあ、いいんじゃないの」という感じの返信。最近は水準が落ちているので、平均くらいの作か。タイトルは「座布団開発」。アップロードする。

■2022年10月23日(日)
妻からのお題は「期間限定」。期間限定の町というアイデアを得る。が、書いていくうちにタヌキものになってしまう。しまった。時間があったので、もう一作書く。次の期間限定のビールの話。町の話は「まぼろしの町」、ビールの話は「限定ビール」とタイトルをつける。妻の反応はまあまあ。細かい点を修正し、アップロードする。

■まとめ
今週は9本。たくさん書いたが質はイマイチ。それに加えて光文社のショートショート募集に応募する作品をひとつ書いた。これはちょっと長くて原稿用紙15枚くらい。どうすれば面白い話が書けるのか、900編以上書いてきたのにいまだにわからないとは情けない。アイデア、切り取り角度、描写、どれが抜けても気の抜けた作品となる。失敗するのは簡単だ。

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