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先週のショートショート【24年01月14日~01月19日】

■2023年01月14日(日)
妻と弓子さんからのお題は「着付け」。作務衣を着た覚えはあるが、着物を着た覚えはない。着付けってなにかしらと調べ始めるが、興味を持てなかった。むちゃくちゃな話を書く。むちゃくちゃなつもりで、はは、そんなことよくあると言われたら、かなり恥ずかしい。オチの精度もイマイチ。タイトルは「成人式」にした。

■2024年01月15日(月)
Akiさんから頂いたお題の第一弾は「燃える」。いろいろ状況が考えられると思い、なかなかひとつに絞れない。悪魔が空き地で焚火をしているシーンから始めることにする。最後が石焼き芋で終わるのがなんだか肩透かしな感じだが、代案を思いつかない。タイトルは「焚火」にする。まだ時間があったので、もうひとつ匂いがするのに火事が見えない「焦げ臭い」という作品を書く。フライパンを焦がしたときなど一日中家から臭いがとれない。あのイヤな感じを書きたかったのだが、語り口で失敗。

■2023年01月16日(火)
Akiさんからのお題は「骨」。小松左京にずばり「骨」という作品があるとおり、「骨」はわりあい、よくテーマとなる。名作も多い。なにか離れず付かずといった感じで書きたい。最初は「白骨ヶ原の戦い」というのを考える。武器を弓矢剣あたりに限定した代理戦争の話。書いているうちにありがちだなあと思い、中断。転倒骨折をテーマに書くことにした。名もなきロボットが出てくる。今回はAIも積んでない。開発者の慨嘆だけで終わる。タイトルは「散歩日和」とした。お気に入り作。

■2023年01月17日(水)
Akiさんからのお題は「嫌われ者」。考えれば考えるほど難しい。過去を思い返してもはっきりとした嫌われ者っていなかった気がする。苦手はいるけど、苦手と嫌われは違うしなあ。嫌われ鉛筆というアイデアを思いついて書き出したが、後半ぐだぐだになってしまった。自分のなかにはっきりした「嫌われ者」像がないためだ。タイトルを「気づき」にしてアップロード。

■2023年01月18日(木)
Akiさんからのお題は「折り紙」。ちょっと安易かなと思いつつ魔法と組み合わせる。折り紙で家を作る話。妻に設定がややこしい、話が長いと言われ、人間関係の部分はほぼ切り落とす。タイトルは「帰郷」にしてアップロード。なくしたと思った家族関係だが、聞いた人にはわかると言われた。私の書き込みすぎだったのだろう。

■2023年01月19日(金)
Akiさんからのお題は「はずれる」。意外に苦戦。最初はマラソンレースでわざとコースを外させる案内人の話を書いたがいっこうに面白くならない。二本目にデザート人形の話を書いたら妻に「気持ち悪い」と言われた。気持ち悪いのは確かだが、「数ある中にはこういうのもあるよね」とも言われる。グロテスク担当作といったところか。

■まとめ
今週はAkiさんがお題を作ってくれた。書名から取ったという。たとえば、「折り紙」は『紙の動物園』(ケン・リュウ)といった具合。今週は粛々と書いた気がする。手は抜いていないが、出来不出来は当然ある。月曜日に二作書いたときは妻に「二作書く時間があれば一作を練り上げろ」と怒られた。おっしゃる通りだが、一作目が不完全燃焼だから二作目に手を付けるわけで……今回は一作目のほうがマシだったけどね。一番緊張したのは「骨」だった。重厚というか……過去に傑作がいろいろ書かれているので、なにか新しい切り口はないだろうかと悩んだのである。AIを搭載していないロボットを書くのは珍しいと自分では思う。

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