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先週のショートショート【21年12月05日~12月11日】

■2022年12月05日(月)
妻からのお題は「中毒」。なにかへんな中毒症状を作るか。みんな中毒の世界の中で中毒のない孤独を書くか。後者をとることにした。案外と平坦な話になる。文字数が千文字を超えていて驚いた。妻の感想は「どうしましょう?」だった。それは私が言いたい。タイトルは「無趣味」としてアップロードした。

■2022年12月06日(火)
妻からのお題は「スニーカー」。しばらく考えたが書けないので、散歩に出る。まいばすけっとでサラミチーズを買って帰宅。ストレッチして、ちょっと体を動かす。やがて指が動き出して、思いもかけない話になった。タイトルは「靴屋にて」。妻の感想は「前半がちょっと長いかな」程度。オチはこれでいいらしい。

■2022年12月07日(水)
妻からのお題は「カウンセリング」。受けたことはない。迷うなあ。偽カウンセラーの話を書くがウソっぽい。もう一本、こっちはデタラメ。カウンセラーも相談者も火星人。どっちを読む? 短い方がいいのではないかと判断し、二本目の「ぐぐる」をアップロード。丁寧に時間をかけて書いたものほどダメ、というのはよくあるパターン。

■2022年12月08日(木)
妻からのお題は「羊」だったが、いままで羊ものは四、五本書いているからなあ。お題を「急カーブ」に変更してもらったが、やはり書けない。羊で工場見学の話を無理やり書く。タイトルは「羊毛工場」。妻から「無理やりですね」という反応をもらう。そのとおり。

■2022年12月09日(金)
妻からのお題(週間の課題)は「編み目」。編み物はできないので、編み目がなんだかよくわからない。ふわーっと編み物の話を書く。また猫を会社に行かせる話かよとは自分でも思う。私の中では猫は私より知能の高い動物。タイトルは「朝のジャンケン」。

■2022年12月10日(土)
妻からのお題は「急カーブ」。木曜日に追加で出してもらったものを流用。最初野球の急カーブの話を書いたが、よく知らない世界なので無理。急カーブ→通りにくい道→城下町と連想を流して、アリに似たロボットの話を書く。ずいぶんジャンプした。タイトルは「カステラの匂い」。

■2022年12月11日(日)
妻からのお題は「ビデオテープ」。難しいんじゃないかという予感がする。予感、的中。時間は迫るが書けない。書けないときには長くなる説。前説ばかりが長くなり、話は展開せず、オチは陳腐。どうにもならない。「蔵のなか」というタイトルをつける。朗読が終わってから、不要と思える部分をひたすら削る。1100時超からいつもの800文字超になる。オチも神様から宇宙人に変えた。

■まとめ
最近、ちょっと油断するとロボットが出てきがちである。人間だけで800文字の物語を作るのがつらくなってきた。長さも一定しない。面白ければ1000文字を超えても平気とは思っているものの、1000文字を超えて面白かった試しはあまりない。私の場合、それは贅肉であることが多い。もともと描写の少ないたちだから物語の展開にさほど文字数は必要としないのだ。

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