見出し画像

先週のショートショート【12月20日~12月26日】

■2021年12月20日(月)
本日、妻から届いたショートショートのお題は「獅子舞」。制限時間は2時間。どのように料理しようか考える。調べていたら、獅子舞には疫病から守るという意味もあると知った。話が思い浮かぶ。タイトルは「流行り物」にした。

■2021年12月21日(火)
妻がLINEで送ってきたお題は「造花」。調べてみるが、あまりこれといった情報は出てこない。そうとう無理をしなきゃ話にならないなあと思い、造花が身分証明書になった世界を書いてみる。タイトルはそのまま「身分証明書」。M氏がノーベル文学賞を受賞した世界なので、いちおう近未来ものだ。

■2021年12月22日(水)
妻からLINEでお題が届く。「電線」。今日はシンプルだな。話がなにも思い浮かばず、困る。山の中の超高圧電線の鉄塔という風景だけ思い浮かんだので、書き始める。意外なことに怪獣ものになった。妻にブラッドベリの「電獣ヴァヴェリ」との類似を指摘されるが、まあ、電気を食う怪獣はほかにもいろいろいるしな。タイトルは「怪獣退治」。人間に退治されちゃうくらいの怪獣なのである。

■2021年12月23日(木)
今日のお題は「車内広告」。比較的書きやすいかな。最近の地下鉄車両ではすっかり中吊り広告を見なくなってしまった。週刊文春の撤退報道とかいろいろあったので、「もうダメ」という終末感が漂っている。冒頭のシーンがすぐに思い浮かんだので、書き始めた。エスカレーションタイプのショートショートである。タイトルは「広告戦略」。

■2021年12月24日(金)
妻がくれたお題は「無灯火自転車」。かねてから「無灯火自転車は危ない」って言っていたもんな。しかし、お題になってみると、処理が難しい。最初被害者目線で話しを作っていたが、うまくいかないので、加害者視点にすることにした。タイトルは「帰宅困難者」。よくある逆転ものではある。

■2021年12月25日(土)
外出先の妻からお題が来た。「白いワゴン」。ワゴンだろうがなんだろうが、私はいっさい車のことは知らない。白いワゴンと言われたら犯罪者の御用達のようなイメージがあるが、イメージだけだろうな。どうしたもんかな。なんの脈絡もなく、かぼちゃの馬車を間違えて白いワゴンにしてしまった絵が浮かんだので「劇団シンデレラ」を書く。ひどい話だ。バカな話を書かせたら右に出る者がないねと言われる。褒められているのか?

■2021年12月26日(日)
妻からLINEでお題がくる。「ドラム缶」。いろいろ調べるが、アイデアが浮かばない。ドラム缶式のタイムマシン。うーん。ショートショートでタイムトラベルものをやろうとすると無理が出るんだよなあと思いつつ、それしかないので、「開けてくれ」というのを書いた。案の定、妻には不評だった。「開けてくれ」というタイトルから逆算すれば、別のものが書けたかもなあ。

次週
前週

この記事が参加している募集

#振り返りnote

85,359件

新作旧作まとめて、毎日1編ずつ「朗読用ショートショート」マガジンに追加しています。朗読に使いたい方、どうぞよろしくお願いします。