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先週のショートショート【23年12月03日~12月08日】

■2023年12月03日(日)
妻からのお題は「植物由来」。面白そうでもあり、難しそうでもあり。さくさくと書く。あまり変わった話にはならない。肉と植物の対比が安易すぎる気がする。「最後の世代」というタイトル。オチの処理に問題があったので改修するが、いまいち決まらない。

■2023年12月04日(月)
妻からのお題は「反射」。反射神経で書こうと思うが、話が立ち上がってこない。絵的には「道に立つ初老の男」が浮かんでいる。他人の内心を反射してしまうメガホン体質というアイデアが出てきた。地味な話になるなーと思いつつ書く。気をつけたつもりだが、絵になっていなかったようだ。妻から怒濤のように訂正が入る。「不景気」というタイトルにしてアップロードした。

■2023年12月05日(火)
妻からのお題は「クレーム」。シオリという根暗な女の子がクレームをつけるのだけど小声すぎて通じないという大枠は考えていたので、そこをなんとかショートな話にまとめようと四苦八苦する。妻が「え、面白い」と返信してきて、ほんとかよと思う。タイトルも迷った末「クレームの声」にした。

■2023年12月06日(水)
妻からのお題は「境」。書けそうでなかなか書けない。境界線に絞った。結果として、筒井康隆の「虚人たち」みたいになってしまった。タイトルを「吹き飛ぶ」にしてアップロードする。妻からは「なんとなく面白そうな気はするが、どこが面白いのかわからない」と返事がくる。どうも地下鉄が舞台の話はウケがよくない。

■2023年12月07日(木)
妻からのお題は「スプレー」。防犯グッズとしてのスプレーの話にした。語り手は小学生。つかう言葉をなるべく簡単にする。小学生感を出そうとしたが、いまの小学生とはかけ離れているだろうなあ。たくさん書きすぎたので、だいぶ削る。スプレーの携帯は小学生にしか許されていないなどのバックグラウンド解説はすべて削除した。タイトルは「安全対策」にする。

■2023年12月08日(金)
妻にはお題を出すのを拒否された。永谷園の海苔茶漬けを買ってきてとLINEが来て、これをお題にすればとなんだかバカにしたようなことが書いてある。書いてやろうじゃないか。1時間ほどで永谷園の海苔茶漬けをオチにししたショートショートを書き上げ、タイトルを「味変」にした。小松左京に「お茶漬けの味」という有名な初期短編があるが、どういう内容だか忘れてしまった。

■まとめ
12月に入った。今年もずっとショートショートを書き続けてきたのだなあ。ショートショートを書いていると一日の経過が早い。夕方にはショートショートのアイデアを考え出す体質になっているからである。書き出しには苦労しないが、終わり方に苦しむ。最初に設計図がないためである。無理やり設計図を作ると「わあ、つまらん」となり、書く気をなくす。書き進めるうちに終わりが見えるのが理想だが、調子がいい時でないとうまくいかない。今週はだいぶ苦戦。

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