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先週のショートショート【23年06月25日~06月30日】

■2023年06月25日(日)
妻からのお題は「苦しい」。喘息の薬を飲むのを忘れて苦しいらしい。リアルなお題だ。メンタルも体調も悪い会社員が転職して調子よくなる話を書いた。なんだかフワっとしてしていて締まりがない感じがする。お題から遠く離れてしまったが、そこはあまり問題ではない。タイトルは「福利厚生」。

■2023年06月26日(月)
妻からのお題は「落とし物」。なにを落とすかバスの中でずっと考えていたが、いまだに正体のよくわからぬマイナンバーカードを取り上げることにした。こんなことがあったらどうしよう、あっ、ほんとになっちゃったよというエスカレーションパターン。タイトルは「再出発」。まだちょっと長い(800字を超えている)。

物足りない感じがしたので、もう一作書く。リスの話である。リス、飼ったことはないのだけど、賢そうで、ものすごく頭の中がからっぽな気がする。非常に有能なヒロインがペットのリスに振り回されるだけで内容はない。タイトルは「コンマちゃん」とする。

■2023年06月27日(火)
妻からのお題は「テーブルの下」。細かいなっ。テーブルの上にノートパソコンをひろげて書く。猫と話をしているシーンから書き始めたが途中で手が止まる。破棄。テーブルの下から冷気が噴きだしてくる話を書き始める。止めどころがわからなくなる。半分くらいばっさり削って、自分でも思っていなかったオチをつける。妻からの反応は良好。自分ではうまく判断できない。タイトルは最初「入り口」とつけてのちにに「出口」に変更。

■2023年06月28日(水)
妻からのお題は「電気スタンド」。汎用的な話を書いたら、よくあるディストピアものになってしまったので、読書灯の話に切り換えた。途中まで話を使って、オチだけ変えた感じ。「妻からはこれアレクサでもできるよね」と言われ、あっと思う。「読書」というタイトルでアップロード。

■2023年06月29日(木)
妻からのお題は「蜂の巣」。これは難しいぞと思う。めずらしく最後の一行を書いて、そこにいたる道筋を考える。最初はギャング系を考えていたが、陰陽師が出てきた。まあ、それもありか。つくのも離れるのもむつかしいお題だった。タイトルは「恨み」にする。

■2023年06月30日(金)
妻からのお題は「電源」。バッテリーが残り少ないという話を書く。そのままでは小説にならないので、人体バッテリーということにする。語り手は頭に埋め込まれている介護型の小型コンピュータだ。妻にLINEして書き直しを繰り返していたら、ずいぶんスリムになった。スリムになったのはいいが、話も小さい。「最後の仕事」というタイトルでアップロード。

■まとめ
今週書いたショートショートはいずれもnoteで伸びなかった。なぜなのか、理由はよくわからない。そのなかでは比較的マシだったのが「読書」。読書とか小説をテーマにすると、noteでは受け入れられがち。最近、昼間にTwitterのスペースを使って、ショートショートのまとめ読みをしている。ダメ出しをしてもらって書き直しをするのである。公開処刑のようなイベントなので、機会のある方は覗いてみてください。昼休みあたりに開いていることが多いです。いずれここで合格点を出たものを集めたマガジンを作ろうと思います(滅多に出ないけど)。

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