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「デジタルテクノロジーと国際政治の力学」これからの世界情勢を読み解くキーワード

こんにちわ!熱血セールスマン・タツです。菅政権の誕生に始まり、大阪都構想の住民投票、そして目玉のアメリカ大統領選挙等、最近は政治的イベントが目白押し。そして、政治の話題になると最近よく出てくるのが、「デジタル」の話題です。

例えば、現菅政権では河野行革担当大臣を中心に「脱ハンコ」の推進に向けて辣腕を振るっていたり、トランプ大統領はファーウェイやTiktokなどの中国企業に対しての圧力を強めています。今や、政治とテクノロジーは切り離せない仲。ということで、世界情勢の理解も深まるはず!な一冊をフカドク!

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国際派ビジネスマンが描く、「政治とテクノロジー」の関係性

かなりスケールの大きいテーマを扱った本書。著者はIGPI(経営共創基盤)マネージングディレクターの塩野誠さん。シティバンク、ゴールドマン・サックス、ベインアンドカンパニー、ライブドア、起業を経てコンサルティング会社の経営を務めるビジネスエリートです。経歴もさることながら、なんと現在のお住まいはフィンランド・ヘルシンキ!グローバルリーダーを地で行く生活です。

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「全ビジネスパーソンの新・教養」と帯に記載の通り、国際政治に詳しくなくても現在のグローバルな国家・IT大手の覇権争いの力学を理解できるように記載されています。

「本書は世界を覆い隠そうとするデジタルテクノロジー国際政治の物語を紐解くことによって、これからの国際秩序と覇権についての考察を試みるものである」

目次は以下の通り。

第1章 デジタルテクノロジーの現代史 
第2章 ハイブリット戦争とサイバー攻撃
第3章 デジタルテクノロジー権威主義国家
第4章 国家がプラットフォーマーに嫉妬する日
第5章 デジタル通貨と国家の攻防
最終章 日本はどの未来を選ぶのか

「国際政治」の話とかになると「日本は海外に比べて遅れている、ダメだ!」みたいな過度な悲観論に走りがちです。先日紹介した「逆・タイムマシン経営論」ではこれを「遠近歪曲トラップ」と表現していました。

本書はそういった感情論は避けて、「世界の動き」とその中で「日本はどう動くべきか」を冷静に分析・主張しているのが印象的です。

「多極化する国際社会で日本政府と企業がすべきなのはアジェンダセッティングルールメイキングである(中略)これは世界に向けての「問い」の設定である」

圧倒的な技術力で世界を席巻した過去がありながら、その反面マーケティングやストーリーテリングは苦手、と言われることの多い日本政府や日本企業。これだけ世界が混乱している中では、国家としての方向性を明確に示し変化を生み出していかなければなりません。

日本には相対的にテクノロジー、資金、リテラシーの高い人々が揃っており、ソートリーダー(Thought Leader)を生み出す素地がある。何よりも日本は自国のローカル市場が大きい。

このポテンシャルを活かすためにも、各プレイヤーの思惑や全体の方向性を理解しながら、自分たちなりの「アジェンダセッティングとルールメイキング」をしていくことが重要なんだなと思いました。

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