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#11 私とチア~寄り道編~

こんにちは、Fukaです。
今日は少し寄り道。チアではなくテーマパークダンサー時代についてお話したいと思います。チアとは全く違う世界に見えるかもしれませんが、同じエンターテイメントの世界。自分の表現を通して、見ている人に非現実的なわくわく感だったり、明日への活力だったり、元気や夢や…目に見えない輝きを与えられるお仕事だと思っています✨
私の人生において、ここでの2年間はとてもとても大きかったので、詳しめにお伝えしておこうと思います。

私が踊っていたのは福岡の北九州にあったスペースワールド。

スペース3

なぜ"あった"と過去形なのかというと数年前に閉園してしまったからです。福岡で生まれ育った私は子供の時から何度も遊びに行っていたし、たくさんの思い出があるスペースワールドが大好きでした。

高校卒業後は東京に出てきていたので、オーディションは東京会場で受験をしました。小さい頃からテーマパークで踊りたいというぼんやりした思いはあって。ですがそのためにスクールに通ったりもしていませんし、なんなら高校時代はひたすら野球部のマネージャーとして真っ黒焦げでボールを拾っていました。。なれる訳ないとどこかで思ってもいました。
それがふとしたきっかけで野球のチアという舞台で人の前に立って踊るという経験させていただき、自分の中で色々なことに挑戦してみたいという思いが芽生えて、年に一度の各テーマパークのオーディションを人知れず受験していました。
そんな中合格をいただくことができて。初めての家族と離れての生活でしたが、地元福岡ということで母も心配しながらも送り出してくれました。

合格後オリエンテーションの日まで、毎日パークのショーのYoutubeを見たりホームページを見たりして、このショーに出たいな〜とかこの衣装が着てみたいな〜とか考えながら過ごしました。

入社初日、ラッキーカンパニーの一員になれた日。
が叶った日。

毎日踊ることができる。全てが夢のようでわくわくしていましたが、何より驚いたのはダンサーは全てシングルキャスト。これに出たいな、とかじゃなく全てのショーに出れると知って舞い上がりました。笑
思い返すと毎日ダンスできる環境があってそれだけで生活ができる。面白くて大好きな同期もみんな近くに住んでいていつでも相談しあえる。本当に素晴らしい職場でした。

テーマパークダンサーには踊るだけでなく演技力、対応力、コミュニケーション力も必要。キャラクターとも楽しくおしゃべりもできなければいけません。それまで避け続けていたMCスキルも。笑
テーマパークダンサーを目指すにあたってダンススタジオにもダンスの専門学校にも通っていなかった私は、不足しているものだらけでした。ダンサーのみんなの中で一番小さかったし当然踊れない方でした。
だけど笑顔は誰にも負けたくなかったし、自分らしさで見ている方の心をつかめるキャストになりたいと思って、家に帰ってから何十枚も自撮りをして表情の研究をしたり、家の鏡の前でポーズの練習をしたり、お風呂で大声でMCの練習をしたり…
ただ、今考えるともっともっとやるべきだったし、できたはずだと思います。だからこそ今私のもとで頑張ってくれているメンバーには「なんでもっとやらない?」と問い続けています。あとから後悔はほんとうにほんとうにもったいない!!!

先輩から、同期から、お客様から、パークの社員さんから…エンターテイナーとして、プロとして、人として、多くのことを学ばせていただきました。地元の福岡ということもあって友達も見にきてくれたり、東京から応援に来てくださった方もたくさんいました。感謝!!!

何より私の中で大きな転機となった日があるのでお話させてください。
母と休みを合わせて二人でディズニーランドに行ったことがあったのですが、一緒にパレードを見ていて隣を見ると母が泣いていて。どうしたのか聞くと
「ふうちゃんはここで踊りたかったんだなーと思って…😢」
と言ったんです。その姿が忘れられないし(母は忘れているかも笑)、その瞬間自分の中でいろいろと考えました。

・私はここで踊りたいと言葉で言っていただけではないか?
・本当にそのための努力をしたのか?
・お金持ちではないのに小さい頃からバレエを習わせてもらって、それをちゃんと形にできたのか?
・こんなに母が応援してくれているのに私は応えられているのか?

自分の甘さを痛感して反省しました。その時に、一人で私達をここまで育ててくれてきた母に喜んでもらいたくて、決めたんです。

ディズニーダンサーにはなれなかったけれど、これからも私はダンスに関する仕事をして、キラキラ輝いている自分の姿を母に見せて親孝行をする。

だから私はテーマパークの時も、東京でチアリーダーに戻ってからも、ファンの方にいただいた言葉やお手紙、撮っていただいた写真はしつこいほど母に見せて報告しました。私はダンスを通してこんなに素敵な方々に応援してもらっている、というのを母に知って欲しくて。これからもそうします。

いつも応援してくださる皆様、私だけでなく母にもしっかりパワーが届いています。本当にありがとうございます。

ですが、真面目で責任感の強い私は(自分で言ってすみません😅)ある日、プレッシャーに押しつぶされて過呼吸になってしまい、思うようにステージに立てなくなりました。大好きなテーマパークダンサーのお仕事なのにもうステージに立てないのかと思うと絶対に嫌で、それからは自分のマインドをコントロールするためアロマを勉強し、カフェインやアルコールの摂取をゼロにして自律神経を整える努力をし…周りにも助けていただきながら無事に2年間のダンサー生活を終えました。

この経験はパッと見ると悪い話に見えますが、私にとって大きな学びでした。その時はかなりつらかったけれど…でもこの経験をしたからこそ、悩んでいる人にアドバイスもできるようになったと思いますし、やっぱりエンターテイメントやダンスが好き、という気持ちの再確認にもなったなと思います。

スペースワールドでの全てに感謝しています。
今はもうパークはないけれど、いつでも鮮明に思い出せますし、心の中に残り続けます。

スペース4

スペース1

長くなりました。今日はここまで。
読んでくださってありがとうございます!

Fuka
 
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