続けていくためには、変化し続けるしかない

cakesで毎週、楽しみにしている連載がある。パンと日用品の店わざわざの平田さんの移住日記だ。

以前、平田さんが「わざわざの働きかた」の感想文を募集されていて、私も本を購入し、noteに感想を書かせてもらった。

その中で「わざわざで働く側の人の物語を知りたい、わざわざでの暮らしが知りたい」という感想をあげたのと時を同じくして、このcakes連載がスタートした。そして、今週は「移住先で自分にフィットする仕事を作った」という平田さんのわざわざ創設のお話。

続けられる仕事を作れているか?自問自答する日々|わざわざ平田の移住日記|平田はる香|cakes(ケイクス)

この中で一番私が印象に残ったのは、この言葉。

このまま人に頼まれたことだけをやっていたら、一生続けられない

これは、仕事の本質だな、と思った。そして、

「Sustainability=持続可能性」

というキーワード。

その仕事を続けていけるか、という問いは「変化し続けられるか」という問いに近いのだと思う。そして、だからこそ「変化に対する裁量があるかどうか」が持続可能性を左右する。人からの仕事を待つ立場では、自分で変化をコントロールできない。だから、平田さんは仕事を作ったのだと思う。

進化論でお馴染みのダーウィンさんもこう言っている。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

去年、職場でWebサイトのリニューアルを担当した。

構想からリリースまで一年がかりのプロジェクトだった。一緒にプロジェクトを進めていた上司は、それまでも一緒にいろいろなプロジェクトをこなしてきた、気心の知れたよき仕事のパートナーだった。

制作会社を選定するために、いろいろな伝手で業者をリストアップし、各会社にヒアリング、そして今回のプロジェクトにマッチする制作会社を選定した。外部パートナーが決まると、打ち合わせや関係者ヒアリングなど順調に進み、いよいよデザインに落とし込む直前、部署の部長が変わると、急にテコ入れが入った。

「しかるべき人にヒアリングをすべき」
「専門家に助言をもらったらどうか」

プロジェクトに、暗雲が立ち込めた。

最初は「余計なことを」と思っていたが、しかるべき人にヒアリングしたことで、それを確実にデザインに反映し、結果的には承認をとりやすくなったというのはある。

しかし、デザインプレゼンの際、元大手広告会社のコンサルタントが難色を示し、加えて一昔前のトレンドを押してきた。しかし、トレンドは常に変化し続けている。そしてだからこそ、これからも変わり続けていかなければならない。

当時、こんなメッセージを仕事のパートナーである上司に送っていた。

打ち上げ花火で終わらない、ずっと日々続いていく仕事の、節目節目で自分を見直す機会を持てる相手ができたことは自分の財産だなと思います! 仕事は一回打ち上げたら終わりじゃない。ずっと続いていくもの。 120%で打ち上げてあとは変わらないのと85%で始めて80%を維持できる仕組みでやっていくのと、どちらがよいのか。 クリエイターは新しいものを作りたがる。しかし作ることで解決するのは一瞬。 広告ならいい。ホームページは生き続ける。水をやり続けなければならない。

特にWebサイトは、一回作ったら終わりじゃない。変化し続けなければならない。運用のしやすさ、まさに「持続可能性」を私たちは模索した。その答えとして、全ページにCMSを導入し、誰でも更新できるような仕組みに変え、タイムリーに「変化」できるシステムを作り上げた。

もちろんリニューアルにより、別の課題が出てきたし、こっちを立てればあっちが立たない、と全面的に改善されたわけではなかったと思う。けれど、今優先すべき課題をどう解決していくかを、常に見極めながら、また変化していけばいいいのだと思う。

そしてそのためにも、今、何が必要なのかアンテナを張り巡らせ、見つけたタネを課題化し、どう改善していくか、トライ&エラーを繰り返していくしかないのだ。

続けていく為には、変化し続けるしか、変化し続ける為には、地味な作業を地道に、積み重ねていくしかないのだ。そんなことを改めて考えさせられた。

#持続可能性 #わざわざ #平田はる香 #仕事 #Webサイト #プロジェクト

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