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病める時も、病める時も…

先週の木曜日、朝めまいと吐き気、右半身の脱力で廊下でうずくまったまま動けない私を見て、あなたは救急相談センター♯7119に電話してくれましたね。

本当なら出勤の時間なのに、回復しない私を心配し、近くの病院に電話し、タクシーをアプリで手配、最低限の荷物を持って、私にコートを着せ、到着したタクシーまで手を引いてくれました。

病院につくと、急いで受付に走り、車椅子をタクシーまで持ってきて中まで私を運び入れ、救急外来で診てもらえるようにしてくれました。

診てもらっている間、私の職場に連絡してくれ、そのままずっと待っていてくれ、経過観察と検査のため入院になったときも一緒にいてくれて、とても心強かったです。

入院になってからは、仕事の後に毎日病院に顔を出し、必要なものを持ってきてくれ、また洗濯物を持ち帰り、帰ったら洗濯をして、私が残した使いかけの冷蔵庫の食材を使うために料理をして、と仕事をしながら見舞いと家事を頑張ってくれました。

何より、毎日きて、顔を見て話ができたことが、とても支えになりました。

カーテンだけで仕切られた病室で、ほとんど何も話さずに過ごす一日、最後にあなたの笑顔を見て、あなたと会話をして、あなたと手を繋ぐ、それだけで「生きている」と実感できました。

検査をしても、なかなか異常は見つからず、モヤモヤした気持ちの最中、ある日の朝食の時間、朝から頭痛がするなと思っていたら、その痛みが激しくなり、また右手に力が入らなくなり箸をうまく持てず、手がふるえる症状が出ました。

すぐにナースコールをし、看護師にきてもらい、横になりました。30分ほど休んでいたら落ち着いてきて、結局、医師が回診にきた時には普通の状態に戻っていて、医師も困った顔をしていました。

その日の夜、見舞いにきて、私の顔を見たあなたが「よかった」と安堵したとき、私も安心して一緒に泣いてしまいましたね。

翌日、Twitterでこんなつぶやきをしました。

今の欲望→回転寿司いきたい、焼き肉食べたい、ハンバーガー食べたい、福砂屋のカステラ食べたい、コーラ飲みたい、何よりおうちで、だんなと一緒にごはん食べたい。

あなたにごはんを作ってあげられないことが、あなたと一緒にごはんを食べられないことがとてもしんどいのだと気づきました。

その後もいくつか検査をし、結局異常は見つからず、はっきりした原因はわからないまま、症状が落ち着いていて、悪くなっていないことから、明日退院することになり、今後は外来を受診していく方針に切り替わりました。

結婚する時によく、病める時も、健やかなる時も…という誓いの言葉がありますが、最近は、病める時も、病める時も…という感じで心配をかけてばかりですね。

それでも、どんなときも全力で私を大切にしてくれるあなたに、私はいくら感謝してもし切れません。

血圧の高いあなた。血糖値も上がってきたあなた。なかなか思うようには痩せないぽっこりお腹のあなた。そんなあなたが健康の不安を取り除けるように、退院したら体にいい料理をできるだけ作りたいと思います。

そして、お互いに心配をかけないよう、もっと体を鍛えて、ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、いっぱい笑って、いっぱい遊びましょうね。

逆の立場だったら、私も仕事どころではなかったと思います。本当にありがとうございます。

あなたと家族になれて、私は本当に幸せです。おうちに帰ったら、いっぱいハグしましょうね。

親愛なる夫へ 妻より

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