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大和撫子の歪なセクシュアリティ① (ノンバイナリー/フルイド・ソロママ・男性ストリップ)

宇多田ヒカルさんがNon-binaryを自称したという記事を見かけて、
「離婚されたのかな?」
と思ったらやっぱりそうだった。(しかも2018年だった)

花璃です。
今日はこのエントリー↓Doの続きです。

日本では
「宇多田御大はLGBTQだ!!!!!ヤッタ!!!!!」
「ジェンダー多様性陣営の勝利!!!」
みたいな騒がれ方みたいだったけど↓、わたしは宇多田さんがセクマイ(?)カミングアウトしたとは思わない。

UKの"Miss"文化

というのも、欧州と日本のことしか知らないけど、日本と違い、欧州はありとあらゆるお役所書類(お役所だけでなく、医療機関受診や通販など結構多くの書類)に『結婚しているかどうか』様々な形で明記しないといけない(場合によっては未婚か離婚かの区別まで書かされる)ので、なにかの書類を書く度に離婚したという事実を再確認して
「メンドクセェエエエエエエエ!!!!!」(LGBTQだったらどないすんねん?)
ってなるのは非常に理解できます。
特に宇多田御大はUK在住だから、

女性だけMissかMrs.か敬称を選ばされる

っていうケースが多いんだろうなぁと思う。
アメリカだと未婚既婚問わず"Ms."っていう逃げ道(?)もあるけど、UK民は"Miss"という敬称にこだわりがあるという偏見があります。

ERのエリザベス・コーデイ先生の場合。

わたしはERの推しカプ二つあるんだけど、最推しがベントン×エリザベスなんです〜〜♡(二推しは外科のロリ声指導医×研修医時代のカーター先生)

大昔に一回観ただけだからうろ覚えなんだけど、確か赴任してすぐオペに入って、
ベントン「ええっと、Ms.Cordayだっけ?」
エリザベス「"Miss" Cordayよ。Elizabethって呼んで」
って言うシーンがあって、なんでわざわざ"Miss"って強調するのかなぁ(良い歳して独身だと日本だとわざわざアピールしないイメージだけど)って思ったんですけど、その後ベントン氏と懇ろになったのを見て、

"Miss"アピールは「口説いてオッケーよ♡」

って意味なんだなと理解しました。
エリザベス、マジで良い女なんだわ。
口説いてオッケーアピするだけじゃなく、堅物のベントンに自らアプローチするのが男前すぎた。
オラオラ一匹狼外科医のベントン先生がタジタジデレデレ(死語)になってるのが最高に萌えたし、UKから愛娘の様子を見に来たエリザベスのパパ(これまたイケオジ)が娘が黒人(!)と付き合ってるのを見て
「お前が選ぶだけあって、ベントンはイイ男だ」
「けど結婚相手にはちょっと」
って理解と難色を同時に示す
のもめちゃくちゃリアルだった。(うろ覚えなのでここら辺記憶違いかもしれないけど)
UKってそういうところだよ。うん。
(UKはヨーロッパなのでアメリカよりも断然人種の交わり(?←アメリカだとよほどの都会以外は生存圏が違いすぎてそもそも出会わないから付き合わない)が多いと思うけれど、階級社会でもあるので結婚となると上流の人ほど躊躇しそうという印象。)

ただ、敬称の"Miss"が口説いてオッケーアピと取られる可能性もあるとしたら、口説かれたくない未婚女性にとっては面倒臭いだろうし、
「ノンバイナリー」
とか言いたくなるだろうなと思う。
"Miss"(恋愛対象の女)を全うして恋愛し続ける猛者でも40歳になる頃には疲れてメンタルに来ちゃうみたいだし↓。

一回り以上年下のイケメンと多くの取っ替え引っ替えしてアンチフェミ(?)の反感を買ってしまったらしく、プロテニスプレイヤーのボーイフレンドの頭を殴って(これ自体は犯罪ですが)起訴されたらここぞとばかりにゴシップ誌にバッシングされて精神的に参っていたらしい。
アンチフェミっていうか、自由で自立した女性に対する独特のミソジニーみたいなのを感じるよ。怖い。
R.I.P.

Nyle DiMarcoの"Sexually Fluid"カミングアウト

ゲイビFandomにいた時に、聾者のセクシーダンサー(?)のナイル・ディマルコという方がインタビューで
「ゲイですか?」(*こういうメディアのインタビュアーは大体ゲイ)
と聞かれて
『フルイド』
と答えたので祭りになっていました。
これがナイル・ディマルコ氏↓。(タッキー&翼の翼くんに似てる?)

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https://www.washingtonblade.com/2017/06/16/nyle-dimarco-opens-coming-sexually-fluid/

Nyle DiMarco revealed how he came out as sexually fluid in a new interview with Paper Magazine.
The “America’s Next Top Model” and “Dancing with the Stars” winner says he didn’t feel pressure to come out until after he became famous.
“Growing up, I never felt the need to come out, especially being a Millennial. We just did not care who showed up at the door step. When stardom hit, I immediately saw the wave of questions to my sexuality. It made me feel closeted for the first time, so when somebody asked, I casually replied because sexuality shouldn’t be a big issue,” the 28-year-old told Paper Magazine.
He continued on that he understands how he has helped people understand their sexuality by being open about his.
“I do feel like I am a role model regarding my sexuality, as well. I have been getting messages from friends and fans that they feel they are finally able to relate to and accept themselves as fluid—or whatever sexuality they want to identify,” DiMarco says.
The model got personal when he got candid about his ideal date.
“Forget the fancy dinners, let’s play one-one-one basketball game. Dip into the beach. End the day with a simple dinner,” DiMarco shared.
DiMarco also participated in a photo shoot for the magazine that features the model jumping up and down on a trampoline in his underwear.

彼の言う『フルイド』(流動的)って

「よく知り合って、好きになった人が好きだよ」(*相手の性別は問わない)

みたいな意味だし、それって普通では?ってわたしは思うんだけど、ゲイビファンダムでは
「自分もナイルの恋人になれる(可能性がある)!」
と沸き沸きだったというわけ。

女性性が抑圧された『娘』の状態から『女』を通り越していきなり『母』になる:日本女性の流動的なセクシュアリティ

女性のセクシュアリティって若い時は男性恐怖があったり、産後は赤ちゃん以外の興味を失ったり流動的なのが普通だと思う。
お水のバイトしてたときにお店の人たちから、
「花璃ちゃんみたいに女の子女の子した子は、いつの間にかどしっとしたお母ちゃんになるよ」
って言われてたんだけど、わたし以外でも
女性性が抑圧された『娘』の状態から『女』を通り越していきなり『母』になる
っていうパターンが多いし、本人もその親もそういうのがいいと思っているなと感じます。
(アラサー女性の、「今までは何かと色気づいてと批判してきた親(おそらく母親)がいつ結婚する気だと催促してきて困惑している」みたいなのはその真骨頂だと思う)

特に日本女性のセクシュアリティは東アジアでも特異なのでは?と思った一件がありました。

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