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少子高齢化時代の女性向けコンテンツの生存戦略③(コロナ後の2.5次元とV系男子)

今日はこのエントリー↓の続きです。

刀剣乱舞とかヒプノシスマイクとか、

イケメンコンテンツだから女性向け

みたいな扱いだけど、

日本刀とかラップバトルとか、男子も大好きじゃない?

(むしろ、男子向けのテーマを大人のお姉さん向けコンテンツとして作ったのかもしれないけど)

日本刀コンテンツとしての『BLEACH』

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BLEACHはわたしは漫画しか読んでなくて(しかも、破面が怖すぎて21巻くらいで離脱した)アニメは未修なんですけど、

BLEACHのアニメは海外では結構人気だった

みたいなんですよ。(日本ではどうだったんだろう?)
多分、日本刀と和装がエキゾチックでウケたのと、作家さんが音楽好きでかなりこだわっておられたのもあり、音楽とアクションがアニメ映えしたんだと思う。
特に、斬魄刀が形態変化する卍解がめっちゃかっこ良かったよね。
今でもYouTubeにMV風のアクションムービーがたくさんあります。

海外のV系人気

ジャニオタ時代に仲良くなった欧米ジャニオタ(非ハーフ)の子の多くはL'Arc~en~cielとかGACKTのファンも兼任していました。
(ちなみに、南米ジャニオタはアニオタ兼任が多く、東南アジアはストレートでジャニに来たジャニオタが多かった
わたしの居た界隈に限ったことかもしれませんが、V系(ビジュアル系バンド)というのは結構海外で人気があります
海外にもV系的な物はなくはない(デスメタルとかパンクの一部に化粧して歌うようなバンドもいる)ですが、音楽がかなりうるさかったり、曲がイマイチだったり、歌詞がローカル言語だったり…(ヨーロッパは言語圏辺りの人口が少ないのでオーディエンスが限られる)

日本のV系は見た目がハードな割に曲がキャッチー

なのでとっつきやすい面はあると思う。
全部ぶっ壊せ〜〜〜全員ぶっ○せ〜〜〜♫
とかの反社会的な歌詞でもないしね。(ヨーロッパのV系的なバンドは見た目がアレだと歌詞も結構アレ)

ヒプノシスマイク・十四物十四とV系男子の履歴書

だいぶ廃刊になっちゃいましたが、わたしが中高一貫のJC・JKだった1990年代後半、ARENAやFOOL'S MATEなど、こういうV系雑誌↓がたくさんありました。

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(紙質が良くてかなりお高い雑誌だったので、学校で切り抜いて友達と推し別に分けたりしてたなぁ…)
このMVの50秒〜がヒプノシスマイクの四十物十四(あいものじゅうし)くんの『月光陰-moonlight shadow-』という曲(Spotify←死ぬほど聴いてたけど曲名今初めて認識)なんですが、

歌詞にV系男子のエッセンスが濃縮されている!!!

磨く容姿 通う美容室
異質な目で見る者達には直筆サインをプレゼント
さぁどうぞ
「我の世界に取り込んでやろうぞ」
台詞が厨二? 意見ご自由に
君を夢中にするヴィジュアル重視
居座る重鎮に向ける銃身

終日できてる革命の準備
(Chorus)
そういや誰かが言ってたなぁ
そうやって派手な見た目だけじゃ
通用しないって中身を見てから言いな
食わず嫌いの偏食家か何か?
常に自分の魅せ方
突き詰めるのが十四のやり方 生き様
スポットライト浴び輝きを増す
マイク掴めば誰だって誰かのヒーロー

V系男子はスポーツも勉強もいまいち得意じゃない男子も容姿を磨いて楽器・マイクを持つことで一気にスポットライトを浴びることが出来る、というバブル崩壊後、

異性を選ぶ主体が男性から女性にシフトする時代

ならではの日本人男子の生存戦略だったのかなぁと思います。
インタビューとか読むと、
「父親の転勤が多くて二年置きに学校変わったりしてたから、なかなか友達ができなくて。でも、中学で誘われて軽音楽部に入って初めてお友達が出来て〜」
とか書いてあったりして、いじめられっ子とか人付き合い苦手な子でも一発逆転で一目置かれるチャンスだったんだろうなと。

V系全体をこんなメタ的に歌った厨二病全開の名曲が聴けるヒプマイ&ナゴヤディビジョン最高じゃない?

どのディビ推すかまだ決めてないけど、わたしが一番聴いてるのはナゴヤディビジョンだな〜〜(弁護士さんソロ以外)。
Bad Ass Temple Funky Sounds(←クリックでSpotify)もめっちゃ好き〜〜

少年から大人に変わり 毎日嫌になる 毎日がリアル
居ても立っても居られないから マイク持ち返し 倍にしてやる

ジャポニスム(日本刀)+V系といえば刀ミュ

刀剣乱舞のミュージカル、何年か前にパリで公演してましたよね〜〜。
フランスはL'Arc~en~cielやGacktなど元々日本のV系が特に人気な国だったのでまあ、集まるだろうなと思っていたら、ヨーロッパ中からお姉さんが集結していて驚きましたね。
ドキュメンタリーで見た感じでは単推しの人が多いのかなあと思ったけど、この方の記事を見ると二次創作ではBLが人気みたいですね(⌒-⌒; )?

V系男子の存在は日本のアドバンテージ

うちの旦那さん(ヨーロッパ人・非オタ)によると、

ノン気の男が化粧して女にキャーキャー言われる文化は結構独特だし、日本人の男性は体型がゴツくなりにくくてアニメコスが似合うから2.5次元日本独自の文化として売りになるのでは?

とのことでした。
何故かというと、

・ヨーロッパでは男が化粧するとオカマ扱いされてアンダーグラウンドになりがち(今後の若い世代はどうなるかわかりませんが、今のところまだ市民権はない)
男性が化粧やコスプレをして歌って踊ることが広く受け入れられる土壌があるのはアジア独特
・ヨーロッパにも女性向けのエンターテイメントの需要はあるが、やりたがる男がいない。居てもドラァグクイーンなどアンダーグラウンド。あとは男性ストリップやGOGO BOYなど。
・ヨーロッパ人の男子は小さい頃中性的な容貌でも思春期に豹変して顔が変わったり、二十代になると一気に体つきがゴツくアメコミ体型になってしまったりするが、アジア人男性は顔も童顔でアニメキャラのようにスレンダーな体型を維持できるのでコスプレ向き
元ネタのアニメも作っているのでダイレクトにコンテンツを移植できる

要するに、

ヨーロッパ人はマッチョ(男性主義的)で2.5次元エンターテイメントの担い手がいないので日本から輸入するしかない

だから、日本の独壇場でいいんじゃない?とのことでした。

かっこいい男性は男性も好き

ジャニーズ事務所同様、V系でも先輩・後輩があって、かっこいいバンドマンに憧れてバンド始めたり、先輩にもらったギターで練習したりしたエピソードをV系雑誌で読んでは、
「かっこいい」
という憧れの気持ちは男性同士でも共通なのだなあと思ったものでした。

刀ミュfalling in love男子 

こちらは現場で目線もらって刀剣男士に恋をした2.5次元男子の方↓

 ダンスに魅入っているのも束の間、舞台はまたすぐにドラマパートに戻り、ライブパートと交互に展開しながら進んでいく。そしてついに山場、俳優たちが客席まで降りてくるフェーズが訪れた。通る刀剣男子から直接手を振ってもらえたり、ウィンクされたりすることを、ファンサービス(ファンサ)というらしい。私は自分の推しが通ったらなんとなくうれしいな、という程度で呑気に構えていた。(隣のAは推しの様子を見ながら奮起していた)
 通りがかる刀剣男子たちをぼーっと見ていたときのこと、後ろ側からやってきた和泉守兼定が、私に向かって指をさし、はっきりと目線をくれた。一瞬、自分に向けられたものかどうかわからなかった。よくわからないが笑顔で応えたことだけは覚えている。こんなことを言うとタイトルの通り誤解されそうではあるのだが、私の知る限りあのときの感情に最も近いものは、恋だ。
 理由は説明できない。できないのだが、「イケメンが選んでくれた」という感情は、きっと男であってもうれしいのだと思う。それほどまでに私が受けたファンサは衝撃的だった。そして、推しでもない人でこれなのだから、これを自分の推しから直接もらえるなどということがあれば、それはどれほどのクソデカ感情になるのか。想像すると、むしろ恐ろしくなるほどだった。

私の知る限り、あのときの感情に最も近いものは恋だ!

出、出〜〜〜
名言、頂きました〜〜

あ〜でも分かる!
ジャニオタ時代の自担がカメラで抜かれて(画面と)目が合うだけでドッキドキだった・*:.。. .。.:*・゜゚・*
(ライブDVD見ながら心拍数上がるオタク…(⌒-⌒; ))

2.5次元は海外にも需要はあるのにまだ内向きすぎない?

コロナ後、今までと同じように公演をやることは難しくなると思うけど、ライブビューイングとか配信とか、もっと海外からも集金出来るようになったらいいなぁって思います。
公演は元手もかかりますし、コロナ後も日本人のお姉さんから搾り取って…でお商売を考えるのはちょっともう無理だと思うし。

中華のお姉さんたちとかめちゃめちゃオーサカ・ディビジョンに萌えてるみたいやし。

海外のお姉さん達がディビジョンバトルに参戦しだしたらかなり勢力図変わるだろうな〜と思います。

日本人だけじゃなくなるとout of controlになって、積み甲斐がなくなるかもしれないけど、その分、無理のない範囲で応援できるようになるからいいんじゃないかな?

自分(と自分のお金)でコントロール出来ると思うから入れ込みすぎる

んじゃないかな?って思うので。
距離感が出来て寂しいかもしれないけどね。

花璃。

海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。