見出し画像

在宅ワークをダメにする9つの悪い習慣

在宅で仕事をしはじめて2年半ほどたちました。

移動が減って自由に使える時間が増えたり、渋滞や電車の遅延に振り回されることがなくなったり、家族とご飯を食べる時間が増えたり。在宅のプラスの面をありがたく感じる一方で在宅ワークがしんどい時期もあり、「電車で通勤したいー!」「会社に行きたい!!」と思うことは何度かありました。

今、企業の外部アシスタントチームとして広報や事務業務をサポートするYELL FORでは、20数名の在宅メンバーとともに仕事をしているのですが、全くの未経験から「在宅ワーク」をはじめた際の「戸惑い」として、

何度も質問する事に抵抗を感じてしまう。
仕事のやり方をすぐ聞けず、悩むことがストレスになります。
1人で考えすぎて、仕事が遅れてしまうことがある。
自宅では家族と会話してしまい集中ができないこともある。
運動不足になってしまう。
・会社に出社すれば自然とスイッチが入りますが、自宅にいるとどうしても家の事が気になったりリラックスしすぎるところがある。ON/OFFや気持ちのメリハリを自分できちんとつけないと在宅ワークは難しい
(YELL FOR メンバーアンケートより抜粋)

という声が集まりました。在宅ワークを取り入れるからといって、決してすべてがプラスになるのではなく、場合によってはこれまで以上のストレスを感じたり、仕事の効率が落ちてしまうこともあるんですね。

在宅ワークは働き方の選択肢なので、いかに適応するか。

今回はあくまで個人的経験に基づくものですが、約2年半リモートワーク経験で痛感した「在宅ワークをダメにする9つの悪い習慣」を自戒を込めて共有します。

①:朝起きてすぐに仕事をはじめる

在宅の場合、やろうと思えば起床後すぐに仕事をはじめることができます。布団から仕事場まで、徒歩10歩。ギリギリまで布団の中にいられる心地よさは得られるのですが、着替えも朝食も取らずにPCに向かう日には、朝一に着手した仕事で凡ミスをしてしまったり、頭がボーッとして集中できない状態が午後以降も続いてしまうことがありました。

通勤が無くなった代わりに、筋トレ、散歩、コーヒーを淹れる...など仕事をはじめる境界線としてのフェイク通勤を取り入れるようにしています。

(参考:仕事と私生活の境界線に。1日にメリハリをつける「フェイク通勤」の取り入れ方

②:お昼休憩を取らない

「休憩のタイミングがわからない」という悩みもよく聞きます。お昼休憩はお腹を満たすためだけではなく、頭と体の回復も担っていたんですね。お昼の休息がないままだと、いくつかの仕事を進めていくうちに、もやがかかったように見通しが悪くなり、体が重くなったように感じてしまうことも。

昼食が遅くなると夕食も遅くなり、1日のリズムが後ろにずれて寝る時間も遅くなり、いつもの時間に起床できない…こともありました。

③:時間割を共有しない

在宅では家族と隣合わせで働く環境でもあるため、時間割を共有していないとお互いに小さなストレスが蓄積していまいます。

例えば、子どもにとっては「家にいるから一緒に遊べる!」と期待して声をかけてくれても、父は「今は仕事だから」と塩対応だと、大変ストレスなわけです。いつ休憩をして、いつ食事をするのかも共有していないと、妻もストレスなわけです。(これは在宅に限った話ではないですが)

画像1

ぼく自身も大事な打合せやセミナー中に話しかけられるとドキッとしてしまいます。なので1日の予定は紙に書いて、家族で共有するようにしています。

④:終わりの時間を決めない

在宅だと「永遠に仕事をしてしまう」という人もいます。「まだ帰らないんですか?」という声かけや消灯時間があるわけでもないため、何時まででも働き続けることができるんですね。

子どもが寝たあとの「夜の時間」に、間に合っていない仕事の回収ができるので、その時間を期待して仕事の予定を立てるばかりに夜に働くことも増えました。

それから、終わり時間を決めていないとメリハリがつかず、食事や家族と過ごしながらもやりかけの仕事が気になって、会話や休息に集中できないことがあります。

終わりの時間を決めないと、「だらだら時間をかけてしまう」、「仕事も家庭もどちらも中途半端」になりかねないなと思います。

⑤:予定をたくさん入れすぎる

以前は打合せの合間に電車や車による移動があり、30分〜1時間のスキマ時間がありました。それが在宅、打合せもオンラインが中心になると「移動0秒」のため、つい打合せを隙間無く入れてしまう…ことが。テトリス感覚で、カレンダーにビッチリ詰め込みたくなってしまうんですね。

隙間無く予定を入れるとどうなるか。前の会議が長引けば、後ろの会議に遅れて参加してしまったり。16時ピッタリに終わり、16時開始の別の会議に顔を出す。すると、冒頭は頭の切り替えが追いつかずに使い物にならないこともありました。

それでも、うまくコントロールできる人はいると思います。ただ僕の場合は、自分もしんどいし、場合によっては相手にも迷惑をかけてしまうことがある。なので今は、打ち合わせの合間の切り替えの時間も「予定」として入れるように心がけています。

⑥:プライベートとワークスペースを切り分けない

在宅をはじめた当初は、食事をするリビングやソファで仕事をしていました。はじめは新鮮で集中もできたのですが、次第にメリハリがなくなっていきました。

リビングは休息する場所でもあるので、「よし、やるぞ!」というスイッチが入りづらい。反対に休息するときも、仕事の延長にあるのでどうもやり残しのアレコレが気になってしまうーーということが増えました。

それに家族にとっても、自分たちが休息する場所でゴリゴリ働いている様子を見るのは、決して気持ちが安らぐものではないんですね。

今は娘の部屋を2畳ほど曲がりしているスペースに、机とイスを置いて仕事をしています💻。

画像2

⑦:一歩も家から出ない。

あるとき3日間くらい一度も外に出ない(ゴミ出しくらい)ことがありました。通勤があれば「外に出る」というイベントは必ず発生していましたが、在宅だと自分で決めて動かないと「外に出る」ことはないんですね。

一歩も家から出ないと運動不足になりますし、夜眠れなかったり、そんな日が続くとなんだか気持ちも内向きに...。

⑧:ながら作業をする。

自宅なので、仕事以外のやることや誘惑もたくさんあります。するとつい、料理をしながら、食べながら、テレビを見ながら、家族と話しながらーー何かをしながら、仕事を進めてしまうことがあって。

同時並行で進めるているとテキパキこなしている!錯覚を感じるのですが、実態はどちらも中途半端。連絡ミスをしたり、予定をすっぽかしてしまったり...家族の話も聞いているようで聞いていない(申し訳ない)ことがあります。

これは在宅に限った話では無いかもしれませんが、「ながら作業」の弊害を感じています。

⑨:一人で抱える。

「ちょっとした相談がしづらい」という話は、在宅・リモートで働く人から聞く機会が多い悩みです。相手の様子が見えないので、「今は忙しいかな…」「こんなことを聞いたら申し訳ないな‥」「Slackでどう伝えよう…」と書いては消してを繰り返すうちに時間がたってしまい、問題が深刻化してしまうーーなんてこともあるんじゃないでしょうか。

僕自身、誰かに相談するよりも自分でなんとか解決しようと考えてしまうタイプ。在宅でその傾向は一層強くなりました。

一人で抱え込むと悩みはどんどん大きくなりますし、解決できることも複雑化してしまう。あまり良いことがないので、強制的にも誰かと話す時間をつくったり、業務以外の話をする時間をつくることで「一人で抱え込まない」環境をつくるのがいいと思います。

--- 💻 ---

在宅ワークは万能ではなく、この働き方の選択肢に順応できないと、むしろストレスや悩みが増えたり、仕事の効率が落ちてしまいます。

在宅という働き方を両手で無条件に受け入れるのではなく、いかに自分の暮らしや働き方に、在宅という選択肢を合わせていくかなんですね。

あくまで自分の経験をもとに、反省を込めて整理してみました。何かおすすめの習慣や環境があればぜひ教えて下さい!

いただいたサポートは書籍の購入代に充てさせていただきます!