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小学生でもわかる【ゲーム理論】

こんにちは、富士山@マーケティング×キャリアの人です。このnoteは元メーカーのブランドマネージャーであり、いまはある広告会社でビジネス開発部門の部署長をしている私が【マーケティングとキャリアを掛け算して未来を拓く】ために書いています。

今回はマーケティング編で【ゲーム理論】について紹介します。この考えで人生が進めやすくなります。


1.ゲーム理論とは

ゲーム理論とは、競争や協力の要素を含んだ意思決定の理論です。人々が互いに影響しながら選択を行う状況を分析し、最適な戦略を見つけるためのツールとして利用されます。
例えば、友達とじゃんけんをする場面を考えてみましょう。じゃんけんでは、自分が出す手によって相手の手との関係が決まります。このような状況をゲームと呼びます。ゲーム理論では、このようなゲームの中でどの手を出すべきか、相手がどの手を出すかを予測し、最も有利な戦略を見つけることを考えます。
ゲーム理論を簡単に説明すると、ある条件(ルール)の中で、自分が勝つための最適な方法を選択するために使う理論です。

2.囚人のジレンマ

ここからはゲーム理論の例を出していきましょう。最も有名なものに【囚人のジレンマ】というものがあります。

◉前提と条件(ルール)
ある犯罪に関する容疑で捕まった2人の容疑者が、意思疎通の出来ない別々の部屋で尋問を受けています。この2人が取る選択肢は「自白する」「自白しない」のいずれかですが、自白の状況によって受ける刑罰の重さが異なります。
①1人が自白し、もう一方が自白しない場合、自白した方は無罪。自白しない方は懲役10年
②2人共自白しない場合は懲役2年
③2人共自白した場合は懲役5年

さて、この場合それぞれの容疑者がどの選択肢を取るでしょうか。

整理するとこんな感じ。


お互い「相手が自白せずに、自分が自白する」という選択肢が一番魅力的であることは間違いないでしょう。無罪放免です。しかし、相手も自白した場合は無罪にはならないというリスクもあります。お互いが「自白しない」という選択肢をとった場合、懲役年数は最も短い2年となります。

2人がお互いの利益を考えて協力したら「自白しない」選択肢をとり、懲役が最も軽くなります。しかし、お互いが自分自身の利益だけを追求して「自白する」ことを選択したら、「自白しない」を選択したよりも長い「懲役5年」の刑が科せられます。このように、各人が自分にとって一番魅力的な選択肢を選んだ結果、協力した時よりも悪い結果を招いてしまうことを「囚人のジレンマ」と呼びます。

この場合、自分ともう一人の方の信頼関係、仲の深さなどが判断に関わってくると思います。さぁ、あなたは自白しますか?しませんか?

3.スマートフォン市場における競争

もう少しマーケティングによった事例で考えてみましょう。スマートフォンを事例に競争状況をゲーム理論の視点から考えます。

◉前提と条件(ルール)
スマートフォン市場は激しく競争が続いており、各企業は市場シェアを獲得するために様々な戦略を展開しています。
競争企業(プレーヤー)は自社の利益を最大化するために、価格設定や広告キャンペーンなどの戦略を選択します。このような戦略の選択は、相互に影響し合うため、ゲーム理論が使えそうです。

◉意思決定の検討
プレイヤーAとプレイヤーBがスマートフォン市場で競合しているとします。プレイヤーAが価格を下げる戦略を選択した場合、プレイヤーBは価格を下げるか、他の戦略を選択するかを検討する必要があります。逆に、プレイヤーAが価格を上げる戦略を選択した場合、プレイヤーBは価格を下げるか、価格を据え置くかを検討する必要があります。
このような戦略の選択と結果の組み合わせは、ゲーム理論における「ゲームの形式」を表しています。そして、各プレイヤーは自身の利益を最大化するために、相手の戦略を予測しながら最適な行動を選択する必要があります。
例えば、プレイヤーAが価格を下げる戦略を選択した場合、プレイヤーBは価格を下げるか、他の戦略を選択するかを検討する必要があります。逆に、プレイヤーAが価格を上げる戦略を選択した場合、プレイヤーBは価格を下げるか、価格を据え置くかを検討する必要があります。

◉考え方
マーケティング側面から見ると、ゲーム理論は競合他社の行動を予測し、自社の戦略を最適化する必要があるため、例えば、競合他社が価格を下げる戦略を選択した場合、自社も価格を下げることで市場シェアを維持することができるかもしれません。逆に、競合他社が価格を上げる戦略を選択した場合、自社は価格を据え置くことで競争力を維持することができるかもしれません。様々な条件からどのような意思決定をするのが最適か、これこそがゲーム理論の根っことなる考え方となります。


いかがでしたでしょうか。ゲーム理論とは戦略的に相手を倒す。例えると、ドラクエであまりレベルが高くないのに、道具やパーティーをうまく組み合わせて強敵を倒すことに似ているかもしれません。

本日はここまで、ほなまたっ!

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