高校倫理は独学が難しいが読解をベースとした独学力をつけてきましょう。

倫理なんて高校時代に少しかじったくらいで、大学時代や社会人になっても全く勉強してこなかった。だが、高校の地歴公民(社会)の先生なら、倫理くらいできなければと勉強したが、かなり難しい。歴史上思想を学ぶが、難解な言葉である。いかに現代の私たちや高校生の感覚でも分かるように噛み砕いて説明するか。用語の羅列ではなく、その意味を理解する。さらに理解するだけでなく、高校生にもわかるように平易な具体例を用いる。そのためにはまず自分自身が理解していないといけない。

 歴史と公民では教科書との向き合い方が異なる。歴史は教科書の熟読でかなり「理解」できるだろう。だが、倫理は違う。資料集とどれだけ仲良くなれるかが大切である。倫理を独学する上で、お世話になった参考書を何冊か紹介させてもらおう。

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まず用語集である。山川出版社と清水書院から出ているものが代表的だが、私は山川出版の方を利用している。内容が詳しい。清水書院の用語集は政治経済はかなりおすすめである。ちなみに清水書院は電子版にも力を入れており、amazonの電子書籍であるkindleやスタディプラスfor bookの中でも教材を活用できるようになっている。タブレットを活用した学習に慣れてきた人はそちらもドシドシ活用してみることを薦めます。分からない用語と思想家のプロフィールは徹底的にチェックをする。次に資料集を紹介させてもらう。紙の用語集や資料集は線をひいたり、付箋をつけたり、書き込みをしたり、徹底的に参考書を「汚して」いきましょう。

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この3冊を使って教材研究をさせてもらった。それぞれの使用してみての雑感は以下の通りである。第一学習社『テオリア最新倫理資料集』この資料集が1番書かれている内容が平易であると感じた。具体例や豆知識なども豊富である。下の○×問題もセンター試験の事例も紹介されている。とても使いやすい。

2冊目は清水書院の『倫理資料集』である。文章量が多いが解説はとても丁寧である。原典資料を用いながら、読解力の問題や過去問の演習が豊富にできる。国語の現代文が好きな人はこちらの資料集もおすすめである。この清水書院の資料集はキンドルの電子書籍版もあるので、ipad等で勉強している人は適宜活用してもらえればと思う。

3冊目は東京法令出版の『アプローチ倫理資料』である。3冊の中では最も「ハイレベル」だと言える。各単元や章ごとにまとめの項目があり、そこは大変分かりやすくまとめてある。既に学習した分野を復習する場合やさらに学習内容を深めたい場合にはおすすめである。

高校倫理は独学で書籍等を使い勉強するのはとても大変である。ではどうしたらいいだろうか。you tubeの教材や映像学習の教材で私が実践してみたものを紹介する。

MIniいけ先生 これはかなり丁寧で分かりやすい。倫理分野の学習をする上でとても便利である。非常にメンテナンスされており、入試に向けて網羅的に学習したい場合、かなりおすすめである。倫理・政治経済の勉強でもドシドシ活用していこう。
問題演習は各自ということだろうか。これは他の映像教材にも言えることだが。

スタディサプリ 倫理 日本史の伊藤賀一先生が担当している。テキストの内容は網羅的であるが、説明は「雑」である。資料集や用語集に比べると情報量での不足感は否めない。私個人としては、MIniいけ先生の説明の方が丁寧な印象を受けた。

学びエイド 倫理 相澤理先生の担当。こちらは好き嫌いがはっきり分かれる教材だと思う。倫理が好きな人や意図的に学びたい意欲のある人からすれば、いいと思う。倫理が嫌いな人からすれば、苦痛かもしれない。教科書レベルの知識を網羅的かつ確実の進めていくので、授業の復習用に使うといいかもしれない。私は独学用のツールとして使っている。

共通テストの「倫理・政治経済」を受験する人で、できるだけ「効率的」に「短い時間」で「完成」させたいと考えている人は市販の参考書を読んで問題演習を重ねる学習が最も効率的であると感じた。もちろん学校で授業のある人はそちらを大いに活用していく必要がある。倫理の市販の参考書は黄色本や畠中シリーズが有名である。いずれにしても教科書や参考書を「読み」問題を解くということが自分自身の力を最も効率的につける方法である。自分で勉強する独学力をみなさんつけてくださいね。


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