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すこし愛して、なが~く愛して

18回目の投稿になります。今回はシンプルに『結婚』について単純に思う事を書いてみました。まず、僕の母親の話から書いていきたいと思います。
それでは、ご覧下さい。

空気みたいな関係性

僕の母親について、少し書きます。結婚して30数年。僕含め、4人兄弟を育て上げました。母親はちょっとの事では動じない性格で、実家にいる頃、僕や兄がくだらないギャグなどを披露しても、「面白くない。」の一言で一蹴する少しドライな部分も。以前、母親に僕が「でも、結婚して親父と30年以上も一緒にいるって凄いよね。」と言ったら、母親は「お互い、空気みたいな関係性だから続いているんじゃない?」と一言。更に、「空気って普段は存在自体を意識する事はないでしょ?でも、人が呼吸する上では欠かせないものだから、ないと成り立たないみたいな感じ。」と言っていました。この一言を聴いた当初は、そんなにピンと来ませんでしたが、最近になってなるほどなと思い始めました。恐らく、30数年今の親父と夫婦という形で寄り添って生きてきた結果から生まれた言葉なのだろうと思います。久しぶりに母親から、深い話を聴かせてもらったなあと思ったある日の出来事でした。

すこし愛して、なが~く愛して

「すこし愛して、なが~く愛して」
皆さんはこの一言を聴いた事がありますか?恐らく、僕世代の人は知らないと思います。これは、昔、サントリーレッドというウイスキーのCMの中で大原麗子さんという方が、言った一言です。調べてみたら、約40年前に放映されたCMでした。(そりゃ、最近の人は知らないわ。)大原麗子さんはもう10年以上前に亡くなってしまいましたが、僕がこの一言を知ったきっかけはテレビで大原さんの訃報のニュースを見た時でした。当時は小学生で、「こういう方がいたんだなあ。」という程度でした。そのニュースの中で、過去にどういった活動をされていたか特集が組まれており、その中にウイスキーのCMが紹介され、あの名台詞を知ったのです。このCMについて、改めて調べてみると、大原さんが相当な思い入れを持って、仕事に取り組んでいた事が分かりました。30秒から90秒の映像のために京都までロケに行き、1週間をかけて収録を行う事もありました。また、新たなCMを制作するためのシナリオを渡した際には、『これじゃダメ。ストーリーのヘソ(重心)がないわ。見ている人に物語が伝わらない』という強い拘りを見せる場面もありました。そんな仕事に対して、真剣に打ち込む大原さんから出る「すこし愛して、なが~く愛して」という一言にもより深みを感じられます。
(参考記事:「少し愛して、長ァーく愛して」大原麗子さんのあの声が忘れられなくて)

さて、話は少し変わり、結婚の事について。ある記事によると、結婚して2年経過すると、幸福度は下がっていくが、それでも「幸福度実感」は未婚者よりも既婚者のほうが高いそうです。結婚して、家庭を築く中でお互いの繋がりを強化出来れば、幸せになれますが、一方で夫婦喧嘩などが絶えない状況であれば、夫婦という関係性をストレスに感じる事もあるでしょう。お互いの関係性を強固にするために抑えておくべき事は、「ドーパミン的愛情」「オキシトシン的愛情」の二種類の愛情です。前者は、情熱的な愛で例えるなら付き合いたてのカップルです。後者は、一緒にいるだけで十分という満足感、満たされる愛の事で例えるなら、何十年も連れ添っている老夫婦です。要は、この「ドーパミン的愛情」を「オキシトシン的愛情」に置き換えていく事が安定した夫婦関係を築くコツだと言えます。これで言うと、「すこし愛して、なが~く愛して」は、後者の方になりますね。そこまでいくと、家族としていて当然ぐらいの感覚になったと言えるでしょう。
(参考記事:幸せな一生を送れる人は「健康→つながり→お金」の順番を守っている)

冷めるというより落ち着く

最近、周囲の友人や知り合いが結婚したという報告が入ってくるようになってきて、自分も結婚出来る年齢になったんだなあと実感する事が多いです。先日、友人と結婚について雑談する機会があり、「まあ、結婚した当初よりは時間が経ったら、熱量は冷めているでしょ。」と彼は言っていました。でも、それは冷めたというより落ち着いたという見方の方が合っているのではないでしょうか。冒頭でも書いた母親の一言にはそういう側面も垣間見えます。落ち着く事に対して、勿体なくない?と思った事もありました。どうせなら、熱々状態を維持した方が結婚した後も楽しいんじゃないの?と思ったからです。しかし、双方の愛の変遷を辿りながら一緒の時間を過ごすというのも結婚の醍醐味なのだと改めて考えました。自分の両親はどんな感情を持って、結婚したんだろうと気になったので、帰省した時に抜き打ちチェックをしてみたいと思います(笑)

という事で、今回はこの辺で!

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