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停滞?後退?前進!!

こんにちは。鍛冶師の藤田純平です。

富士山ナイフの製造をはじめて2年近くになりますが、まだまだトライアンドエラーの繰り返しのなかで失敗とにらめっこの日々です。

今日も今日とて刃の仕上がりを左右する磨きの工程の見直し作業。
以前から気になっていた部分を改良するためのトライですが、なかなかうまくいかず。

1丁2丁だと問題ではありませんが500丁単位になると効率化や統一感といった部分や作業する職人ごとの共有など考えることが多く。

考えてもその通りにいった試しもなく、このあたりが物づくりのリアルと言いますか、醍醐味や楽しさでもあります。

物事はいつも2面性を持っていると言いますが今の、苦悩の裏にある学びや経験はとてつもなく大きな成長につながると今を続けていきます。

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そんなことを思いながら帰り道に立ち寄った本屋さんでふと手にとったのは宮田晶彦さん著の「刀匠 河内國平 という生き方」。

かっこいい写真とともに飾らない職人身溢れる言葉が添えてある当本。さっそく家の本棚に仲間入りです。

中でも最近の心情を察してもらえたかの一文に救われました。
少しご紹介。

「だんだん仕事が難しく思うようになるのがプロや。」
「The more you do, the harder it becomes. That's the way it is in professional work.」

目の前の物づくりにひたむきに向き合い続けてきたであろう先人の言葉に背中を押されたかのような感覚を覚えた夜でした。

2020/10/17

今後の活動資金にさせていただきます。