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保険から人生を4つに分けて考えてみる

人生80年時代。人生を保険にしたがって4つに分けて考えてみました。

最初の20年は修業時代、次の20年は青春時代、その先は介護保険時代、そして、修行時代。

どういうことでしょう。

最初の20年=修業時代

4つに分けると、最初の20年は、修業時代。子供時代でもあるけど、社会人になるための修業というか、卒業に向けた時代。

大半は大学生か専門学校生で、まだ社会に出る前の存在。

 高等教育機関(大学・短期大学、高等専門学校および専門学校)への進学率は83.5%で過去最高となった。そのうち大学・短期大学への進学率は58.6%、大学進学率は54.4%、専門学校進学率は24.0%で、いずれも過去最高であった。

残りの2割ほども、社会人としては半人前で修業の身と言う感じ。


親をはじめとする社会の庇護のもとで成長していく時代。卒業に向けて努力する時代。

この時代には、国民保険も社会保険も払っていないから、社会の誰かのお世話になっていると言っていいと思う。病院にかかっても自治体によっては無料である時期も長い。

次の20年=青春時代

次の20年は、青春時代と言えるかも。一生青春という言葉もあるけど、まあ、若い時でしょう、やっぱり。

二千数百年前の古代中国における陰陽五行思想では、「春」には「青(緑)」が当てられる。同様に、「夏」を「朱(赤)」、「秋」を「白」、「冬」を「玄(黒)」に当て、それぞれ「青春(せいしゅん)」、「朱夏(しゅか)」、「白秋(はくしゅう)」、「玄冬(げんとう)」という。これらは季節を表す言葉である。また、陰陽五行思想において、「春」は15歳から29歳を表す。これらの意味が転じて、日本では特に「青春」について人生における若々しく元気で力に溢れた時代を指すようになった。

学生時代こそ青春だろうという声はあろうけど、自分の力で社会と対して抗い、悩み、築き、自らの形をなしていく時期という意味では、今や、10代よりも20代から30代が青春なのではないかと思う。

社会全体が幼くなっている中で、早熟な若者の悩みよりも、遅れてきた青年の戸惑いの方が、多くなっているのではないかなあ。

自分で稼いで、自分で払う。国保だろうと健保だろうと、20歳から。

40歳からは大人の後半=介護保険時代

40歳は、80年時代の折り返し点と言える。

まだ40年あると考えるか、もう40年しかないと考えるか。

まあ、40歳ならば、まだ40年あると考えるよね。

でも、ここまでに何を考えていたか、何を経験したかが、ここからの20年に大きく影響するから、実は、ここまでが重要なんだけど。

そういう話も大事なんだけど、今回書きたいのは、社会で働いていると、ここで驚くことになるのが、介護保険を払うようになること。

つまり、人生の後半が目の前にやってくる。

介護保険は、自分のためというよりも、親のためという位置付けになりがち。いずれ自分が介護を受ける立場になるわけだけど、今支払う金は、今介護を受ける親の世代のためにあるから。

介護保険制度は、介護が必要な高齢者が心身の状況や生活環境等に応じてサービスを選択し、できる限り在宅で自立した日常生活をおくることを目指す制度です。
 40歳以上の皆さまが加入者(被保険者)となって保険料を納め、介護が必要となったときにはサービスが利用できるしくみになっています。

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しかも、令和3年4月1日から改正案が施行される。(PDF

改正点を大きくまとめると以下の通り。

自己負担割合が最大3割負担に
収入に応じた保険料
福祉用具のレンタル価格を適正化
地域共生社会の実現に向けた「共生型サービス」
新しい介護保険施設「介護医療院」の創設

詳しくは、さらに調べてみて欲しい。

何にしても、介護保険を支払い始める40歳になったら、ぜひ、介護について考えてみて欲しいということなのだ。

60歳からは、修行の時代

60歳から80歳は、人生の終盤ということもできるけど、終わりに向かうというイメージよりも、終わりのない修行の時代と捉えたらどうだろう。

「修業」とは一定の業を修めることで、基準に達すれば「卒業」となり資格がつくのだが、「修行」には「卒行」がない。終わりのない行を修めるのが修行である。

最初の20歳までが修業の時代で、卒業に向けての時代。

そして、最後の20年は、修行の時代で、終わりのない行を修める時代。

そう考えると、人生が最後に向けて盛り上がるような気がするのだ。

換言すれば「修業」とは自分のため、自分の利益のために業を習いおさめるもの。「修行」はなにも求めず、利害損失を離れて、昔の悟りを開いた人々の道と行ずることである。

仏道のためということだけではなく、自分の人生を納めるために、利害損失を離れて、社会のために、自分の持つ全てを晒し、与え、渡してみてはどうか。そこに、一生青春の心もあるのではないだろうか。

サムエル・ウルマンが80歳の時に出した詩集だという。

新井満版ではなく、こちらを読んでいただきたい。

80歳がゴールということでもなく、終わりということでもなく、80歳にして何を思えるかに向けて人生の最終盤を生きる。

そんなことを、介護保険の改正にあたって思ってみました。

サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。