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プレゼントが上手な妻の話

昨日、この古賀さんのnoteを読んで、そう言えば、うちの妻はプレゼントが上手だなと思った話を書いてみます。

うちの妻はプレゼントが好きなんだろうと思います。

2月中旬に台湾に行ったわけですが、当然、妻はお土産を大量に買い込むわけです。オーベアのクッキーであったり、台湾のニベアと呼ばれるハンドクリームであったり、高価なものよりも、そこにしかないようなもので、ストーリーが作れるものを買っているように見えます。

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台湾にwellcomeという安売りスーパーがあって、そこでも何やら大量に買っていました。

そして看板をよくよく見ると、「welcome」じゃな~い!!!
てっきり英語の「welcome(ようこそ)」かと思っていたナビですが、正しくは「wellcome」。well(よく、申し分なく)+come(来る)、そしてwelcome(ようこそ)を掛けあわせた造語のよう。

ここは台湾の地元スーパーで、地元の人がよく食べるお菓子や調味料、飲料などが安く売られています。その中から、「ネタになるもの」「面白そうなもの」を買って、会社の同僚やお客さんに配るのが、うちの妻のいつものやり方です。基本、笑いを取るお土産です。

さらに、台湾のドラッグストアであるcosmedで、ニベア的なものを買って、女子仲間に配っています。

45元だから180円。これは、話のネタになり、実用的でもあります。

このご時世ですから、建物の出入り口でアルコール消毒をする機会が多くなり、女子の手は実は荒れているのです。そこに、ハンドクリームは、ウケます。助かる〜〜とか言われます。

それを想定し、購入していくわけです。この土産で、何をその場で生み出すことができるかを計算し尽くして選んでいくのが、彼女のやり方です。

それは、古賀さんが冒頭に引用したnoteで指摘しているように、センスなどというぼんやりした言葉ではなく、知的な戦略が明確な心理戦です。

ということで結局、プレゼントが上手なひとは、人生経験が豊富で、好奇心が旺盛で、教養と行動力があって、記憶力がたしかで、多様な価値観を認めているひと、ということになる。プレゼントのうまさは、「センス」ではないのだ。

しかも、彼女は、何気ない会話の中で、相手が欲しているものを口にしたことを実によく覚えています。私の話など覚えてないのに。

あの人はこの間、こう言っていたから、これが欲しいはず、という類推が確かであれば、その商品は、もらった人にとって確実に嬉しいはずです。

そこを逃さない。

横で見ていて舌を巻きます。

私はそこまで他人に関心がないから、何を買っていいかわからないのです。

だから、自分が美味しいと思ったものとか、自分が欲しいと思ったものを送るようにしています。時には、その商品が相手のフィールドにあるイメージができるものを選ぶのですが、それは外すこともありますからね。

これ、美味しかったから。

その一言が添えられるものでないと、相手に贈る気にはなれないのです。

つまり、あくまで自分が主役なプレゼント選びです。これはプレゼント下手にありがちな行動です。

でも、彼女は、相手の反応まで実にリアルに想像した上で、ピンポイントにプレゼントを選びます。毎年のように誕生日プレゼントをやりとりしている相手から称賛を受け続けています。

たまには、そろそろそれも疲れてきたとぼやくこともあります。

それでも、彼女は頭をフル回転させてプレゼントを選ぶことをやめないでしょう。それが彼女の趣味というか、楽しみなのです。

そして、それは、彼女の仕事のやり方とつながっています。

彼女は、お客様あっての仕事をしているので、相手の狙いどころ、相手の意図をどう汲んだものが作れるかは重要なポイントです。そこを外さないというのは、彼女の仕事上のポリシーでもあり、会社の中でも他部署との付き合いに、そのポリシーを貫いています。それで信頼を得ているわけです。

結局、人を思って自分の行動を律することができるか、自分の産物が相手にどういう思いで届くかを想像するということは、お土産やプレゼントでも、仕事でも同じことなのかもしれません。

私にはない部分だなあ、と、いつも思いますけど。(だめじゃん)




サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。