見出し画像

健康は身近な一歩から!

※本記事は、藤沢市市民活動支援施設情報誌「F-wave」2023年9月号の特集記事を転載したものです。紙面全体は以下のリンクよりご覧いただけます。

今回は「藤沢市食生活改善推進団体 四ツ葉会」(以下四ツ葉会)を取材しました。

きっかけは、毎月市民活動プラザむつあいで野菜のイラストつきのレシピを印刷している光景が気になったからです。7月の下旬に会長の青柳さんに設立の経緯と活動内容を伺いました。

四ツ葉会は1965年に全国食生活改善推進団体連絡協議会という全国組織のボランティア団体の一つとして生まれました。『おいしく 楽しく 健康に』『私達の健康は私達の手で』を活動目標に掲げ、藤沢市健康づくり課が主催する「食生活改善推進員等養成講座」を修了した方が入会できます。

食生活のあゆみ

1965年頃は漬物等でご飯をたくさん食べ、塩分と炭水化物の摂取量が多く、おかずにはタンパク質や脂質の少ないバランスが悪い食事でした。

1975年頃になると、物流の発達、欧米の影響などで食が豊かになり、魚介類や海藻等の繊維質の摂取も増え「和食+ちょっと洋食の食事」で、食材の種類も豊富になりました。家庭科の調理実習を思い出します。

その後は食の欧米化が進み、肉類の摂取量が魚介類を上回り、さらにコンビニ、スーパーには色々なお惣菜が並び、簡単に好きなものだけを手に入れることもできます。

四ツ葉会発足の頃と比べると今は食事情が大きく変わり、栄養の偏りがもたらす免疫力の低下が心配されます。

健康への道は意識して続けること

食生活の簡単な変遷を話された青柳さん自身、最初は料理にあまり興味がなかったとのことですが、四ツ葉会の活動を続けるうちに「バランスのよい食事」や「野菜中心の薄味」を意識するようになり多くのことを学べて、活動を続けてきてよかったと笑顔で話されました。

また健康寿命を延ばすには「醬油や塩の代わりに、薬味・香り・スパイスで工夫し、薄味を意識すること」と「日本人は一日当たり70gの野菜が足りないと言われているので、あと一品の小鉢の野菜を摂ってほしい。生野菜よりも塩もみや温野菜にすると食べやすい量になります」とのアドバイスがありました。

推しのメニューは、栄養価が高く季節を身近に感じられる「旬の物を取り入れること」。取材日に印刷していたのは、夏野菜の代表のピーマン特集で、「ピーマンのツナカレー炒め」は子どもたちのピーマン嫌い対策に一役買いますね。

「おいしく楽しく健康づくり~親子で料理を楽しもう‼」を見学して

明治公民館で行われた食育推進啓発講座を7月29日(土)に見学しました。

地域の小学生とその保護者19人が料理に挑戦。『食育5つの力を育もう』のテーマのもと、メニューは「鮭ライス、ひみつのハンバーグ、夏野菜とおまめのスープ、そしてデザートの『うそっこたまご』」でした。ユニークなネーミングのメニューとともに、楽しそうなお父さんたちの姿が印象的でした。

地域の中の四ツ葉会

四ツ葉会の会員は、《食》に関して学び、市の4大重点目標である「健康寿命の延伸につながる食育、食の循環や環境を意識した食育、食文化の継承に向けた食育、若い世代への食育」の推進に合わせた献立をみんなで考えています。

年齢や対象に合わせた健康づくりを「食育推進啓発講座」「食生活改善推進講座」などで普及しています。また毎月第二土曜日には湘南藤沢地方卸売市場で「試食会」も行っています。

1月と8月はレシピ配布のみ。取材日に印刷していたのは、このためのレシピで、思わず作ってみたくなるものばかりでした。

取材を通して、自分のため次世代のために毎日の食生活を意識することが、未病対策になり健康寿命を延ばすことにつながる第一歩であると改めて感じました。

最後に四ツ葉会の歌の歌詞(四季の歌の替え歌)の一部を紹介します。
「四ツ葉を愛する人は伝える心持ち 手作り料理で 地域の笑顔 大きな幸(さち)を」


~団体紹介~

藤沢市食生活改善推進団体 四ツ葉会
【設   立】 1965年5月
【会員数】 57人
【  WEB  】https://yotsubakai.wixsite.com/shokuiku 

ループには花の名前がついて親しみやすく、地域に根差して活動しています。四つの葉は、その一枚一枚に健康の三原則の「栄養・運動・休養」に「幸せ」をプラスした願いが込められています。「食生活改善推進員等養成講座」を受講して、仲間として一緒に活動しませんか。公民館等の講座参加もお待ちしております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?