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「継続は力なり!を実感」スケール&エチュードグループレッスンレポート・12/17

昨日は今年最後のグループレッスンでした!
スケール&エチュードは課題を通して必要な基礎テクニックや成功率を上げるための思考を学んでいきます。今回は特にその要素が強かったと思います。

スケールの課題はおなじみアイヒラースケールから、C-durの7番を速いテンポで練習しました。

6度の跳躍の連続を、自分がちょっと頑張ってできる速いテンポで。
スラーで吹きたい方が多かったので、スラーの跳躍で気をつけたいこと、速いテンポで気をつけたいことを練習しました。

これまではお一人20分くらいで1巡していましたが、やり方を変えて1回の時間を短めに、3巡ぐらいしました。

ネックはレジスターキーを使う音への移行と、高音です。この辺りで音が詰まったり、引っかかったり、リードミスが多発してしまうというお悩みが多かったです。ボコボコ段差が付いて滑らかに吹けないという声も多かったですね。

ネックの部分がスムーズになると、速いテンポで吹けるようになります。ですが速く吹けるテクニックがあっても、脳と指がリンクしていないと宝の持ち腐れになってしまうこともあります。テクニックを生かすための練習もしました。

ネックになっている部分は細かく分けて練習しました。それぞれの方で改善点は違いましたが、根本は共通していたと思います。身体の使い方や意識の持ち方に何かがある方が多かったです。

レッスンでは表面的に起きていることから根本を見極めて進めていきます。根本を見るレッスンの良いところは、表面的な問題はもちろん、他の要素も改善されていくことです。

変化を見せていただくと「そうそうこれ!」といつも思います。
そもそもできるのに、色々な邪魔がそれをさせなくしている。これは本当に多いなと思います。意識が邪魔している方には、自分の邪魔をしている思考を捨てていただきました。

頭の中を整理して、いらない思考を実際ゴミ箱(に見立てた箱)に捨ててもらうイメージをしてもらうのですが、冗談のように見えて予想以上に効果があるのです。簡単なので是非やってみてください。

手のひらに要らない思考を乗せて、ゴミ箱(に見立てた箱)にポイしちゃいましょう

また、リードがやりたいことと合っていない方には、リードの選び方についてお話ししました。

合うリードがないのは、リードの質以前に選び方に問題があることも多いです。リードがどんどん高価になっているので、選び方も上達していけるといいですよね。

高音の指づかいがネックの方には、指づかいの覚え方をお伝えしました。指づかいが曖昧だから高音が苦手という方、実は多いと思います。




エチュードグループレッスンは、ランスロ26のエチュードの24番です。

まずはお一人ずつ吹いていただきアドバイス、そして押さえておいた方がいいテクニックを練習しました。

メインはスタッカートでした。雑音なく爆発させないで吹くには?などを細かく練習しました。「リードに圧をかけるのってこんな軽くていいの?!」という声をたくさん聞きました。

スタッカート改善はどうしても「舌」にフォーカスが当たりますが、舌ではなくアンブシュアを改善した方が結果が良い場合が多いです。実際今回も、舌に関してはクリアに発音できる位置をお伝えしただけだったと思います。

また、リードが原因のことも多いです。アンブシュア&リードは舌以上に注目したいポイントです。

スタッカート、私も学生時代はよくわからないまま勢いで吹いていました。もちろん習ったのですが、理解が浅かったと思います。
なぜ雑音が出るの?なぜ爆発するの?なぜ高音で詰まるの?なぜリードミスが出るの?・・・などなどわからないことだらけでした。

でも長年色々な方を見させていただいたり、色々な角度から考えて実践していくうちに、法則を発見できました。

こういうノウハウは、論理的左脳的に考えるとスッキリすることが多いです。

そもそもこの法則に則って音を出していない方は、スタッカートの練習でもロングトーンに戻って練習することも多いです。

今回もスタッカート以前の基礎に戻ることもありました。でも一から戻って練習して出来るようになると、全部が改善されるんです。(これも耳タコかな笑)また一から?!とがっかりせずに、脱皮を楽しみに練習していただきたいです。

リレー演奏も、前回やったことを踏まえた進化した演奏になっていたと思います。参加者の方の意思を感じられる演奏になっていて何よりでした。

グループレッスンをやっていて感じるのは、継続して受講している方の上達です。もともと熱心な方ばかりですが、一過性でなく学んで練習したことが身について活用できているのを感じます。そんな様子を拝見していると、本当にすごいな〜と思います。

そして終了後はお茶会でおしゃべりしました。表に出せない話がたくさん出てきて面白かったですね。来年も元気に上達していきましょう!

1~4月グループレッスン詳細はこちら


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