見出し画像

姿勢とアゴの不具合は切っても切れない関係にあります。悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

まずはこちらをご覧ください。

画像1

(姿勢の教科書より出典)

左は「頭が脊椎の上でバランスしている状態」
右は「頭が前に出ている状態」です。

詳しく言うと、左は「頭が前&上の方向性」で脊椎の上でバランスして身体が動ける状態。

右は「頭が後ろ&下の方向性」で脊椎から落ちかけているので、頭を支えるのに余計な筋肉が使われ力んでいる状態です。

アレクサンダーさんが発見したのは、頭が「前&上の方向性」で脊椎の上に乗っているとき、身体の能力が発揮できるようになると言うことでした。

頭が「前&上の方向性」だと、頭が脊椎の上に乗り、脊椎で支えられるようになるので、余計な力みが必要なくなるんです。疲れなくなるだけでなく、頭を支えるのに使っていた筋肉が本来の仕事をし始めるので、身体が動きやすくなります。

そんなことだけで?と思ってしまいますが、頭は体重の10%ぐらいの重さ、しかも一番上にあるので、かなりの影響があるんですよね。


図に戻ります。頭が前に出ているとき、アゴに何が起こっているのでしょうか?

まず頭が脊椎の上でバランスしている状態。口を開く筋肉が縮んだり引っ張られることなく通常の長さなので、筋肉は本来の役割を果たすことができ、最小限の力で口を開けることができます。その結果アゴも動ける場所に収まっています。

画像2


次は頭が身体の前に出ている状態。頭が前に出ることで、口を開ける筋肉が引っ張られ、アゴが後ろに引き込まれています。アゴの骨が頭蓋骨に押し付けられ、動きにくくなるだけでなく、摩擦により痛みが起こる状況に。

画像3


この状態で食事をしたり、楽器を演奏していたらアゴにトラブルが起こるのも不思議ではありません。トラブルが起こらなくても、アゴが動きづらくなることで微細な調整が難しくなり、思うような演奏がしにくくなります。

身体のことを静止画で説明するのは難しいのですが、それでも頭と脊椎のバランスが少し変わるだけで、かなりの影響があることはお伝えできたと思います。

アレクサンダーテクニークのレッスンでは、この「頭と脊椎の関係性」を探究しています。

道具を変えても病院に行ってもアゴの調子が今ひとつと言う場合は、アレクサンダーのレッスンも視野に入れることをお勧めします。


ここから先は

0字
心と身体の緊張を解くヒント 演奏を向上させる知識やアイデア アレクサンダーテクニークを使った楽器奏法 クラリネットの奏法、力を発揮できる考えかたや習慣を身につけたい方におすすめです。

【全記事読み放題】 ほぼ毎日更新! アレクサンダーテクニーク・クラリネット教師の豊永よしこがレッスンでお伝えしているエッセンスを投稿してい…

サポートいただけると大変喜びます!