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8/11グループレッスンレポート「楽器の支え方」「基礎練習」

8月1回目のグループレッスンのレポートです。

アレクサンダーテクニークのテーマは
「楽器の支え方」

楽器の支えを親指や腕だけで頑張ると、疲れや筋肉痛などが起こってきます。楽器を体軸で支えられるようになると、楽に演奏できるようになります。

レッスンでは楽器の支えに使う主な骨格と筋肉についてレクチャー、実際にガイコツ君を触ったり筋肉の絵を見てイメージしていただきました。

指の可動域の説明(支え方からちょっと脱線)


右親指や腕だけでなく、身体全体の使い方が楽器の支えに影響してきます。支えにトラブルを抱えていたり、グッズを使わないと楽器を支えられない場合は、身体全体から支え方をみていく必要があります。

実際に楽器を支える動きもやりましたが、ATを使うのはもちろん、無意識でやっているクセをやめたり、腕や手の使い方を変えたり、楽器に対する思い込みを見直すと色々な変化が起こりました。

楽器を支えやすい指や腕の使い方の説明

後半のアクティビティレッスンではサン=サーンスのソナタの3楽章を演奏された方がいらっしゃいました。困っている問題に直接働きかけるより、間接的にアプローチした方が効果的なことが沢山あります。今回も間接的に身体の使い方を変えることで、問題に変化が起こり、音が逐一変化していたのが印象的でした。

猛練習したわけでもないのに、ATを使った次の瞬間に演奏がガラッと変わるのが面白いところでもあります。それはまぐれではなく、それまで使えていなかった機能が使えるようになったからです。幾度となくそんな変化を見せていただくと、やはり自分の持ち物を使わないともったいないと感じます。

ATのレッスンは言語化できないことがほとんどなので、レポートを書いても全然伝えられてない(笑)といつも思いますが、ATが必要な方が興味を持つきっかけになれぱといいなと思って書いています。(ほぼそれだけのために書いています)




クラリネットグループレッスンのテーマは
「基礎練習」

今回は基礎練の意味や種類、大人の基礎練の取り入れ方、基礎練を曲やエチュードに繋げるアイデアなどをお伝えしました。メトロノームの使い方もレクチャーしましたが、ちょっと足りなかったと思うので、次回は実演して説明したり、個人レッスンやnoteなどでお伝えできればと思います。

レクチャーの後は個人レッスンです。それぞれの課題(曲の一節やエチュード、スケール)で基礎練の取り入れ方を提案しました。

私が何か施術していると思われているのですが・・してません笑

今回多かったのは、ロングトーンを課題の練習に取り入れることでした。課題の合間にロングトーンを取り入れることで、スラーが繋がるようになったり、指の動きが滑らかになったりと変化がありました。ここでももちろんATを使います。余裕のない時、できない時にこそ使うのをお勧めしたいです。

驚きの変化が・・!

アンブシュアの持ちと指の動きが連動していたのも興味深かったです。レッスンでよくやっていただく予備練習(これも基礎練と言えます)をやった後、吹いていただくと、体感はもちろん音もかなり変化していました。

できないところをただ漠然とやっても、疲れて嫌になるだけなのです。できない時は一旦止まって連動する基礎練を練習、その後課題に戻ると一足飛びにできるようになることも多いです。すると練習が楽しくなるし、自分の可能性を感じて嬉しくなります。

今回の提案以外にも無数にアイデアがあるので、これからもグループや個人レッスンでお伝えしていきたいです。

次回は8/21、同じテーマで開催します。毎回面白いことが沢山起こるグループレッスンです。興味のある方はぜひご一緒しましょう!

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