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「何十回繰り返し練習しても、進化がない理由がわかりました」グループレッスンご感想・4/23


スケール――――

今回のグループレッスンでは、スケールの練習を普段の曲に生かすためのノウハウをたくさん教えていただけました。

中でも、「やる気」の使い方について詳しく知ることができました。
私は練習する時に「やるぞ!」と首や体が硬くなってしまいます。でもそれをやめられない理由がわかりました。

先生のお話では「やるぞ」をやめるとスペースが空く(体が楽になって余裕が出る)からまたその穴を埋めるために「やるぞ」をまた入れてしまうとのこと。そこで「やるぞ」の代わりになるものを入れてみると良いことがわかりました。

私の場合、速いテンポでスケールを吹いた時に音の繋がりが悪い箇所が出て気になって、「失敗した!次こそはしっかりやるぞ!」とのループに陥ってしまうことが多いです。

そこでなぜ失敗したのかに着目して「やるぞ」の代わりに「息のスピードをあげてみよう」とか「噛み過ぎをやめて息の圧をあげてみよう」とか具体的な対策をはめこんでみる。結果、無意味なループから外れて建設的な練習ができると気づきました。何十回も繰り返し練習しても進化がない理由がわかりました。

他にも、速い曲のテンポに慣れるためのスケール練習のやり方についても詳しく教えていただきました。難しくて吹けない曲があると、その曲に集中するだけになってしまいがちですが、そこにあえてスケール練習を取り入れることで難しい曲に取り組むための足掛かりになるのだとわかりました。

あと、「やる気スイッチ」に関してのお話も面白かったです。本当の意味の「やる気スイッチ」の押し方…というか、そんなものがそもそも存在しないなんて。CMに影響されていたなと(笑)

エチュード――――

今回は参加人数が2人ということで、豪華にみっちりと色々体験できました。
先生のご提案で、楽譜のダイナミクスを無視して好きなように作って吹いてみるということを実践したのですが、これによって「どう演奏したいか常に考えながら吹いてみる」ことを体験できました。

pやffが書かれているから従うだけで吹いていては「やらされている感」から抜け出せないのですが、自分で決めて吹いてみることがこの体験でようやくできた気がします。能動的に吹いているつもりでも実際はやっていなかったことに気づきました。

他にも、参加者同士で「お互いの演奏を完コピしてみよう」の企画がとても面白かったです

今までグループレッスンで何となく他の方の演奏を聴いているときと「再現するための観察」では聴きどころがまったく違うもので、身体の使い方や指回しや息の出し方まで着目しました。

そして自分が再現する時に、観察対象の方の良いところを取り入れようとしていることに気づきました。自分が再現する時に、観察対象の方の良いところを取り入れようとしていることに気づきました。そしていざ自分が真似しようとする時に自分の改善点の課題が見えてきました。この体験で自分の引き出しが増えたように思えました。

その後に2人でユニゾンで吹いてみたところ、かなり一体感が感じられました。これは合奏の時に使えると思います。

そして最後のリレー演奏ですが、今回はかなり難しかったです。
1小節の中で何拍目と何音目だけ、みたいにかなり細分化して振り分けて2人で演奏するというもので、まるで脳トレのようなリレー演奏でした。

もちろんただの脳トレではなく、より音楽的に一体感をもって聞こえるようにはどう吹いたら良いかのレクチャーをいただき、さらにお互いの完コピで得たこともプラスして。。。と頭がこんがらがるものでしたが、かなり面白かったです。

どうしてもずっと相手を意識しないと曲が止まってしまうので、アンサンブル時にお互いの音を聴く訓練になったと思います。
終わった時にかなり脳を使った感があり、少し疲れましたが充実感もありました。


ありがとうございました!沢山学んだことをぜひ普段の練習に生かしてください。

5月からは新しい課題でのグループレッスンが始まります。お席わずかです。

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