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芸能人格付けチェックの演奏を聴いて思ったこと

✳︎これは数年前のプロ、大学生のジャスバンドの演奏を聴いた感想ですが、今年のお正月の放送でも(プロ、高校生の吹奏楽)もほぼ同じ感想を持ったので再upします。

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お正月にテレビ朝日で放送される「芸能人格付けチェック」をご存じでしょうか?


今年はプロのジャズバンドと、アマチュア(大学生)のジャズバンドの演奏を音だけを聴いてどちらがプロかを当てるものでした。

今年もすごく分かりやすかったので、夫の実家で「これ間違えたら廃業する!」とまで言ってしまいました(笑)(もし違ったらどうしようかと内心ビビッていましたが)

結果はめでたく当たりましたが、何が違うと感じたかというと、これが一番違いがありました。

・音の鳴り、響き

音の鳴り、響きについては、昨年の吹奏楽でも感じましたがプロは楽器が無理なく良く鳴っていて、アマチュアは汚い痛い音やミスを抑えようしているせいか、鳴っていない。

ここが歴然としていました。また、音のバリエーションも単調で高音がより鋭くなってしまっていました。

また、ここも大きく違いを感じました。
・スイング感、拍子感
・間を楽しむゆとり
・聴いている人が楽しめるような雰囲気

スイング感や余裕、絶妙な間は個人個人の技術や音楽、経験が大元にあるように感じました。

正直、プロがぴったり合ってるか?というと合っていないところもありました。でも、それは無秩序なものではなく、土台があっての「揺らぎ」的なものです。それが余裕やスイング感につながっているように感じました。

ウィーンフィルで演奏していたことのあるトランペットの方が

「あいつら全然合ってないんだ、でも上手く聴こえちゃうんだ」

というお話をされていたことを思い出しました。

アマチュアの演奏は、整然としていて努力の成果が見える演奏です。それは日ごろの訓練の賜物だと思いますが、そこから個人個人が自立し自信を持って演奏し、型を破っていくと余裕や個性がより出てくるのかなと思いました。

あと、「アマチュアの演奏の方がいい」という出演者がかなりいたのも興味深かったです。派手さを抑えた大人の演奏、と評価していた方もいました。

それで感じたのは、やはり好みに正解な決まりはないという事。プロの良さ、アマチュアの良さ、それぞれの団体、個人の良さがある。肩書やキャリア、受賞歴などの情報に惑わされることなく楽しむことで、聴き手にも柔軟性が出てくるのではないかな?そう思いました。


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