ほとんどの人ができていない、音を出す直前の準備
音を出す直前の準備は、演奏全体を決めてしまうほど大事なものです。それほど大事なのに、あまり重要視されていないように感じます。準備もそこそこに、意図のない音を出してから修正するのが習慣になっている人も多いのでは?
この後出しジャンケン奏法(勝手に命名)は本当にやめた方がいいです。予想外の音が出ちゃったから修正はやむを得ないですが、「どんな音出るかな?」と音を出すのは楽屋裏を見せているようなもの。せっかくいい音を出せるのに、フレーズの最初がいつも不安げ、方向性がなく探っていて、徐々に調子が出るという演奏は宝の持ち腐れ。
かといって、準備のやりすぎも逆効果です。「姿勢良し!アンブシュア良し!頭の中のイメージ良し!」と指差し確認するのはやりすぎです。出来たかどうかを確認すると、無意識にそれをキープしようとするので身体が固まっていきます。また出来たかを探りに行くこと自体が人間の神経システムに反しているので、余計な力みを生んでしまいます。
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