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9/12・グループレッスンを開催しました(無料記事)

昨日、アレクサンダーテクニーク(AT)とクラリネットのグループレッスンを開催しました。

9月のテーマ(AT)は、『自分の身体を知る(これまでの復習と呼吸)』でした。

レッスン前半は頭〜脊椎、腕、指についてと、新しく呼吸の仕組みや使う筋肉、呼吸を妨げるものなどをレクチャーしました。

レッスン前に私も復習と新しい知識を入れるのですが、呼吸は沢山の器官が絶妙に協調し働いていること、それらの邪魔をしなければ楽に呼吸できることを再認識しました。

自分がしている身体への邪魔や制限って本当に多いんです。

例えば、腹筋群の邪魔をしなければ息は勢いよく吐ける、吸う邪魔をしなければ空気は入ってくるんですよね。この辺り、私を含め人間って本当に無駄な足掻きをしていると思います。

レッスン後半は生徒さんのやりたい動きを探究。楽団の練習後の楽器の片付け、練習前の組み立て、楽な立ち方をATを使って動いてみました。

楽団の練習終わりの片付けは、慌てなくてもすごく早く片付けられていたことに気づけたり 、周りの空間や身体に気づきながら手順を踏んで楽器を組み立てることで、練習前の心の準備ができたりと、気づきが多かったです。

楽器の組み立ては、一秒でも早くウォーミングアップしようと秒速で組み立てる方も多いと思いますが、組み立て自体にATを使うことで、演奏へ取り組む心の状態も演奏の質も変わってくるんですよね。これは体験してみないとわからないことだと思います。

楽な立ち方を探究した方は、足首に力がかかって疲れやすかったそうですが、頭〜脊椎、脚の関節にスペースがあること、骨同士の関係などを知ることで、立ち方が変わり、足首への負荷も無くなりました。


「何かを足す前に、あるものを思い出す」「自分の身体の仕組みを知るだけ=我に返るだけ」でいいんだなとATレッスンでは毎回思います。我に返るだけでどんどん自由になり、苦労していた動きが楽しくなるのです。

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クラリネットのグループレッスンは、初の試み「ピアノ合わせ基礎」をやりました。

ピアニストの方に来ていただき、サン=サーンスのソナタ第1楽章の前半で色々な探究をしました。みなさん最初は緊張していましたが、ここでも我に返ることで自分の中にあるリズム感、グルーヴ感、音楽性が現れたのが印象的でした。

それぞれの方に必要な、我に返るための様々な提案をさせていただきましたが、全員それぞれの個性が出たサン=サーンスの演奏が聴けて嬉しかったです。提案は全てATをベースにしたものです。


もともと持っているのに、これまでの教育や思い込みで見えなくなっているものも多いのです。

本当はとても音楽的に演奏できるのに「テンポを崩しちゃいけない」「規則正しくリズムを刻まないといけない」「音が揺れないように」「書かれている通りのダイナミクスで」で魅力が全く出ないケース、たくさんあります。

もちろん正確さは必要、クラシックでは楽譜通り演奏するのは最低限のルールですが、これに囚われすぎ「ねばならない」の奴隷になると、画一化して人間が演奏する意味がなくなるのです。ライブの意味が消えたつまらない世界になってしまうんですよね。


「サン=サーンスの音楽に乗る」「サン=サーンスの世界に入る」そして「共演者と音楽を共同創造する」 これができた時、演奏する側も聴く側も楽しめる音楽が生まれ、満足感を味わうことができます。
「満足感」「楽しむ」のも結果なんです。

逆にこれらを忘れ「周りの評価」「出来不出来」「正しいか正しくないか」に囚われると、満足感や楽しさは感じられず、間違いのない演奏であっても心が満たされないのです。(間違いのない演奏が目的なら満足感は得られますが、そこで止まるのはもったいなすぎます)


ピアノ合わせ基礎、新しい試みで何が起こるかわかりませんでしたが、とても有意義な時間になったと思います。参加者の方の可能性の一端を見せていただき嬉しかったです。また企画したいと思います。


次のATグループは9/28の13時からです。興味のある方はぜひいらっしゃってください。

前半は昨日の内容と同じ、後半はやってみたい、改善したい動きを一緒に探究しましょう。楽器演奏でもそれ以外でも大丈夫です。自分の中に潜んでいる可能性に驚いてしまうかもしれません。

10月以降のグループは休日クラスは満席、平日クラスはまだご予約OKです。平日もクラリネットグループがありますので、ぜひご参加ください。

詳細、お申し込みはこちらからお願いします。

クラリネット&アレクサンダーテクニークレッスン
★藤崎クラリネット教室
https://fujisaki-clarinet.com

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