見出し画像

AT・Clグループレッスンレポート「指を速く動かすための基礎知識」「速いパッセージ基礎」

AT、Clグループレッスン、今回は「指」を共通のテーマにしました。

今回は初参加の方がいらっしゃったので、軽く自己紹介、その後参加者の方達で最近起こったことのシェアをしました。

お悩みが解決してスッキリした方、目の使い方を探求し続けていたら頭の凝りが消えた方(マッサージの方認定)、繁忙期にグループレッスンでの学びを取り入れた方などいらっしゃいました。

ATを使えば何かが起こる、と期待するのは違いますが、続けているうちに色々な変化が起こる方はとても多いです。

わかりやすい例で言うと、仕事をやめたり転職したり楽団をやめたり結婚したり離婚したり新しい事を始めたり・・。ATの学校ではそんな話を多く聞きましたが、教室のグループでも変化する方が出てきたなと思います。

これは身体に意識を向けた結果なのかなと思います。生まれた瞬間から親や社会からの洗脳が始まりますが、それらで起こること、それらから自分を守る1つが「身体を固めること」だと私は思っています。子供の頃から固めるのが通常運転だと、固めていることにすら気づけません。ATレッスンで固めていることに気付きやめていくことで、副産物として変化が起こるのかなと思います。



前置きが長くなりましたが、
ATグループレッスンのテーマは
「指を速く動かすための基礎知識」

指に関しては驚くことが沢山あります。指の動きに役立つことを、ガイコツや資料と自分の指と照らし合わせて学びました。

整形外科医のような知識は必要ありませんが、動きに必要な基礎知識はあった方が良いと思います。特に指導者には必須ではないかと思います。


あとは筋肉を最小限に使う指の使い方をお伝えし、みんなでやってみました。

楽器で実践


必要以上に筋肉を使うのが普通だったり、余計な思い込みがあると、演奏でも指の力みは改善しません。

指の力みをやめるのも、ただ力を抜くだけでなく、構造を知ってからくりを探求することが必要だと思います。

筋肉を最小限に使う動かし方だと、結果的に指の動きがとても小さくなるのですが、意識的に指の動きを小さくするのとは全く質が違います。興味のある方は個人レッスンでもレクチャーしますのでリクエストしてください。



後半のClグループレッスンは
「速いパッセージ基礎」です。

事前に課題をお出ししていたので、それを習熟度に合わせてスラーで練習しました。色々な要素を含んだアルペジオです。それぞれの方で改善点にあった練習をしました。

小指と薬指の動きをシンクロさせる練習
必要のない指の力みを限界まで止める練習
16分音符に対する過剰反応を止める練習
フレーズを捉え直して吹く練習
息の速さと音数をリンクさせる練習
思考の邪魔に気づき止める練習
リズムの変化に対応する練習 など

これらを段階を踏んで練習していきます。例えば小指と薬指のシンクロの課題なら

なぜシンクロしないのか?
シンクロさせるにはどんな練習をしたら変わるのか?

などを踏まえて、必要な練習をしてもらいました。

人間は元に戻りたい性質(ホメオスタシス)があるので、すぐ元に戻るのは普通です。レッスンではできたのに・・と落胆せず、気づいたらその都度リセットしていくと、指の動きは変化していきます。

今回は特に目から鱗が落ちた方が多かったのではと思います。
指の動きの先に音楽があります。指に囚われて足踏みしている時間は少ない方がいい。効率的な練習方法や、理にかなった奏法をお伝えしている本意はそこなんです。

6~8月グループレッスン、それぞれ1名ずつ空きがあります。

ここから先は

0字
心と身体の緊張を解くヒント 演奏を向上させる知識やアイデア アレクサンダーテクニークを使った楽器奏法 クラリネットの奏法、力を発揮できる考えかたや習慣を身につけたい方におすすめです。

【全記事読み放題】 ほぼ毎日更新! アレクサンダーテクニーク・クラリネット教師の豊永よしこがレッスンでお伝えしているエッセンスを投稿してい…

サポートいただけると大変喜びます!