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「脳内設定と身体の使い方が運命を左右する」AT&Clグループレッスンレポート・6/2

昨日のグループレッスンレポートです。今回のメインテーマは緊張対策。
ステージまでの歩き方、人前での演奏で色々な探究をしました。

ステージで自分の力を発揮するには、心と身体の両面からアプローチしていくことが大事だと考えています。どちらか1つでも効果は出ますが、両面からの方が効果的です。

参加者の方には、最初にこんなことをシェアしていただきました。

  • 一番心に残っている本番での失敗体験、成功体験

  • 失敗した理由、成功した理由

  • 本番でこうなったら怖い、嫌だと思うこと

  • 本番前にやっている対策

シェアすることで、自分が何を大事に思っているのか、何が邪魔しているのかがわかります。他の方のお話で「あ、私も」と思い出すことも多かったと思います。自分の助けになることを思い出せたり、他の方の行動を取り入れることもできます。

また、緊張した時の身体の変化は身体が準備している現象ということをお伝えしました。身体の変化は不快感や不安や焦りを呼びますが、自分を助けてくれている現象だということや、色々な現象が起こる理由がわかると、焦りや不安は減るのではと思います。


次は、身体面の探究です。
演奏前の「歩く」を探究しました。まずは色々な設定で歩いていただき、どう変化するのかを体験しました。脳内の設定がいかに大事かということを体験していただけたと思います。

また、本来のバランスで動けるように私がお手伝い(頭や肩などに手を触れるハンズオン)した後、ステージまで歩いていただきました。

本来のバランスに戻っていくと、動きやお顔や全体の雰囲気が変化していきます。

私たちは

「〇〇が足りないから頑張らなきゃ」
「〇〇がダメだから直さなきゃ」

と思いがちですが、何かを足したり矯正しなくても余計な力みや頑張りやクセを手放すだけで、勝手に変化し最適化されるのです。

何かをプラスして矯正したいなら、最適化してからにしたらどうかな?と思います。

でも最適化された状態では、これまでのやり方に違和感を感じると思います。じゃあ何もしなくていいのでしょうか?それは最適化された自分が知っています。

後半はお一人ずつ演奏です。今日の体験や知識を踏まえて、皆の前で演奏していただきました。

皆さんこれまでのレッスンより良い状態で演奏されていましたが、一通り演奏した後、私が2つ3つアドバイスさせていただきました。

そのアドバイスを採用してもう一度演奏すると、色々な変化が起こりました。
音の厚みが増したり、存在感が増したり、リードミスが激減したり、良い状態が持続したりと、皆さん見違えるような変化をされていました。

ちなみにアドバイスは観客の方に聞こえない場所でお話ししたので、「一体何を言われたの?」と皆さん驚かれていました。

何度も書いていますが、頭の中と身体の使い方を変えるだけなんです。

この現実を数限りなく見せていただいているので、興味のある方にはぜひこれを体験してほしいと思います。何が起こるんだろう?と好奇心を持ってお越しください。


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