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スケール&エチュードグループレッスンレポート・4/23

1〜4月、同じ課題で練習を続けてきたグループレッスンも最終回です。途中で4月の日程を追加したせいか、2名のご参加でした。私は少人数のグループもじっくりできて好きです。

今回のスケール課題は、アイヒラースケールのC-durの1番を速いテンポで。

スケールは曲とリンクさせてナンボ、今回は難しいと感じている曲のテンポとリンクさせて練習しました。

曲のテンポが四分音符120だったので、まずは120でスラーを何度も練習、その体感のまま曲を練習しました。

曲の前にスケールでテンポ感やテンポに合った息、微調整の仕方、頭の中の動きを練習すると、とてもいい準備になります。

速いスタッカートも、速いテンポのスラーを練習すると感覚が掴みやすくなります。

速いテンポでのスラーが上手く吹ける=スピード感に対応できていて力みが抜けているので、スタッカートも上手くいくことが多いです。

スケールは本当に万能です。

今回練習した曲はかなり難易度の高いものでしたので、難易度の高い曲を練習するコツ、心構え、練習の手順などもお伝えしました。

練習方法って意外と教わらないものですよね。習うとしても自分の経験や伝統的な練習を断片的に伝えられたり、天才特有の漠然としたアドバイスや激励で終わったり・・私も理にかなった練習方法を順序立てて教わったことはほとんどありませんでした。

いつもお伝えしているのは、建設的な考え方を応用した練習方法です。練習方法で上達速度が変わるので、多くの方に実践していただきたいです。



エチュードの課題は、ランスロ26のエチュードの8番でした。

8番を何度も練習している経験豊富な方々だったので、やや高度な内容にしてみました。

・書かれた強弱で吹く
・自分の考えた強弱で吹いてみる
・相手の演奏を完コピ(真似)してみる
・その上でユニゾンで演奏する
・高度なリレー

楽譜通りに強弱をつけるのは普通ですが、それだけでなく、楽譜の指示関係なく、自分の付けたい強弱を考えて演奏してもらいました。ある意味作曲ですね。

自分で強弱を考えることで、否応なく主体的な取り組みになります。

それぞれの方のアイデアで演奏してもらいましたが、楽譜通りに吹いている時とは全く違っていました。

音色や音の表情が豊かに変わって、私はこっちの演奏の方が断然好きだしいいなと思いました。

相手や他の楽器を真似することも必要なスキルです。
今回はお互いの演奏を聴き、音色やクセや特徴を真似てもらいました。

音だけでなく視覚からも情報集め


真似することで観察力が高まり、自分の真似を聴くことで、自分がどんな吹き方をしているのかがわかります。相手の良いところをもらえるのもありますよね。

その上でユニゾンすると、ただ吹いている時とは違う感覚があると思います。意識的に相手に寄せる練習にもなります。これは今後もやっていきたいなと思います。


高度なリレーは、こんな感じで行いました。(動画が貼れないのでインスタの投稿です)

パターンをいくつか変えて練習しました。

短い音でも最後まで方向性を持って吹かないと繋がらなかったり、自分以外のパートに気を配らないと繋がらなかったり、長さ通りに吹くだけでは繋がらなかったり、発音や音量も音によって変える必要があったりと、かなり細かいテクニックが必要だったと思います。

この練習がここまで難しく、実りのある練習とは思っていなかったので驚きました
(私が考えたのですが笑)。すんなりといかないことも多く、かなりゆっくりから練習しました。

これはアンサンブルや合奏だけでなくソロでも役立つので、今回だけでなくぜひお仲間と練習してほしいと思います。グループレッスンでも簡単なものからやっていきます。(気がつけばアンサンブル要素が多めに 笑)

5〜8月からは新しい課題でスタートです。お席わずかですがありますので、興味のある方はぜひご参加ください。インスタライブ視聴のみも出来ます。

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