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12/4グループレッスンレポート「アレクサンダーテクニークの原理」「タンギング」

12/4のグループレッスンレポートです!

今回ATのテーマは「ATの原理」。前回の復習と補足をしました。
これまでのATのグループレッスンは実践中心。お勉強的なことはあえて避けていたのですが、やはり1度やっておいた方がいいと思い、扱うことにしました。

なぜ避けていたかというと、お勉強から入ると「難しい」が先行して肝心の実践まで辿り着くのが難しいかもと思っていたからです。ATはとても役立つし面白い、でも本当にわかりづらいのです。(というかわかると言う次元のものとは違う)

なので実はATの原理のテーマを扱うと決めた時「みんな興味あるのかな?知りたいのかな?」と思っていました。

でも蓋を開けると、ATを知りたいからと参加されたり、予想以上に興味深く聞いて、習ったことを日常でも実践されている方の多いこと!これ自体にちょっと驚いています。

私がトレーニー(ATを学ぶ学生)だったときの話や、学校の話も面白く聞いてくださるのも予想外でした。私が学んだATの学校は、未来の学校みたいな感じだからかもしれません。

今回はそんな話や、復習や補足をしました。知識は実践と繋げて初めて身に付くものだと思いますが、色々な場面で思い出して使っていくと「あれはこう言うことだったのか」と腑に落ちてくると思います。私もいまだにそうです。

アクティビティタイムでは、細かい作業についての相談がありました。今回は思考が身体を固めて苦しくさせているようだと思ったので、ATに基づいた考え方と取り入れ方を提案させていただきました。(どこがATと繋がってるのかはご想像にお任せしますが)

今回の生徒さんの思考の癖は、私を含めほとんどの大人が持っている(持たされてしまった)思考だと思います。他人事ではなく自分事にしていくことで、自分がレッスンを受けたと同じ効果が出てくると思います。それがグループレッスンの良いところです。


本にも興味津々・・・

クラリネットのテーマは「タンギング」でした。スケールのタンギング、楽団の曲でお1人ずつ練習しました。

今回多くの方に共通していたのは、楽譜に支配されて力を発揮できない状態になっていたこと。楽譜は演奏の助けになりますが、身体を固めて音楽から遠ざけさせる邪魔者にもなるのです。そんな楽譜とどう付き合うかが演奏の質を上げる鍵です。

楽譜の支配から離れてもらうと、それだけで音が変わり、響き方が代わり、指や舌の動きなど繊細な動きも変わっていました。

また、難しいフレーズを「できなかったらアウトの恐怖ゲーム」と捉えるか、「音楽」と捉えるかでガラリと変わったのも印象的でした。

難易度の高いものほど、いくつもの(自分で作っている)罠や強迫観念が邪魔をしてきます。それに気づき解除していくだけで、練習しなくても演奏が変わってくるのです。

また「難しい、苦手」という思い込みを変えたときの変化も興味深かったです。
「苦手です」を、笑顔で「得意です」と言い換えるだけで音が変わるってどう言うことなんでしょうか(笑)

ATを使ったレッスンは時に「魔法みたい」と言われることがありますが、私は邪魔なことしてますよ〜とトントンと肩を叩いているだけ、それに気づき解除していくのは生徒さんです。

最後に時間があったので、指の動かし方を練習しました。指の上げ下げのタイミングがズレるときの改善の仕方、練習の仕方、繊細に指を動かす練習などを皆でやってみました。


今回のようにテーマから派生して、違うことを練習するのもよくあります。テーマと繋がっていて必要なのに「今回のテーマじゃないから」とスルーはしません。

11〜12月はタンギングがテーマでしたが、倍音練習、指の練習、息の出し方、楽譜の見方、身体の使い方、音楽の捉え方などなど、色々なところに派生しました。「タンギングできるから必要なし」で参加しないともったいないことになっているかも笑


最近思うのは、参加を躊躇している人の方が、グループレッスンを必要としている
んじゃないかということ。(個人の感想です)

・・・とはいえ、私は強制はしたくないのでアナウンスしかできませんが、躊躇している方にもグループレッスンが届くようにこれからもアナウンスはし続けていきます。


久しぶりにお茶会もしました

 1~3月のグループレッスンスケジュールも出ています!

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