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「グループレッスンに参加するメリットとは?」11/26スケール&エチュードグループレッスンレポート

昨日のグループレッスンレポートです。今回はこちらの課題を使ってみんなで練習しました。

スケール(アイヒラー)はC-durの7番をタンギングで練習しました。7番は6度の跳躍。アイヒラーの中では一番幅広い跳躍です。前回はスラーで練習したので、今回はタンギングで練習しました。

雑音が多かったり、高音が出づらかったり、音域によって音質が悪くなったり、跳躍が難しかったり、指と舌がバラバラに動いてしまったりと、人それぞれのお悩みがありました。

人それぞれではありますが、参加者共通のお悩みでもありました。楽器歴1年の方のお悩み=楽器歴30年の方のお悩みということも少なくありません。

楽器歴の浅い方が、楽器歴の長い方の演奏を聴けたり、楽器歴の長い方が浅い方のレッスンで復習できたり、指導する立場の方も教え方のヒントを得られたりと、どんな方にとってもグループレッスンはメリットしかないのです。

グループレッスンの参加資格は「自分なりに課題が一通り吹ける」以上です。

HPにも書いていますが、課題を完璧に上手に吹けている必要はありません。上手に吹けないから・・と尻込みしている方がとっても多いと思います。これは本当にもったいないです。参加者の方は楽しみながら着実に上達されていますよ。

さて、話を戻して・・雑音が出る方はアンブシュアの基礎の基礎から練習しました。この練習を一言で言うと「本能を越える練習」です。本能を越えるってどういう意味だと思いますか?とても効果的なので、興味のある方はぜひレッスンで一緒に練習しましょう。

高音が出にくかったり跳躍自体が難しい、音質が変わってしまう方は、倍音練習で吹き方を思い出してから再度課題に戻って吹く練習をしました。毎度ながら倍音練習は全ての基礎に通じると思います。

指と舌がバラバラで余計な音が入ってしまうのも、タンギングではあるあるのお悩みかもしれません。

ずれないように「しっかり」タイミングを合わせたくなりますが、息が疎かになったり、指や舌が力んだり、音楽が重くなって逆効果です。

習熟度にもよりますが、今回は身体の司令塔へのお願いがキーでした。今回の方は、司令塔を再確認することでクリアなタンギングに変化していました。

身体の司令塔が機能していなかったり、機能していても身体に指示が届いていなかったり、指示の邪魔が入ったりするとバラバラになります。(司令塔とはなんだと思いますか?)




ランスロ26のエチュードは24番。装飾音符や強弱表現、アンサンブル基礎練習をしました。

エチュードも最初にお一人ずつ練習しました。1回通して、気になるところや改善点を練習しました。

今回は強弱、特に「f」が出ない、装飾音符のタイミングが取れない、微妙にズレるなどのお悩みが多かったです。

強弱表現では、まずどれくらいの「f」を出したいかを再確認、「f」で吹くの範囲を楽譜で再確認、クレッシェンドの音量の幅を再確認して吹くと、見違えるように変化した方が多かったです。

「f」を出すためのテクニックが不足していたというより、計画がぼんやりしていたようですね。やりたいことを整理していくだけで表現が変わります。音を出さない練習が大事、というのはこういうことです。

装飾音符のタイミングが合わないのは、指の力みや苦手意識、余計な頑張りが原因のことが多かったです。鼻歌レベルで気楽に、にいい意味で適当に吹くことをアドバイスしたり、指の力加減を確認したり、個人練習でやってもらいたいことをお伝えしました。

スケールでの「指と舌のタイミングの合わせ方」でもそうでしたが、頑張ってるのになぜできない?というときは、頑張りが邪魔になっていることが多いです。

そこまで頑張らなくていいのに、しっかりやらなきゃで無意識に力んでしまう。力みにエネルギーを使っているので、他の大事なことが飛んでしまったり。

頑張りすぎの自覚がある方は「なんか物足りない、サボっているみたい・・」ぐらいの方がうまくいってしまうかもしれません。余計な頑張りは緊張とも繋がっているので、緊張のお悩みもある方は、頑張りすぎていないか観察してみるといいと思います。

他には新しい楽器を鳴らすのに苦心している方もいらっしゃいました。その方には必要なアドバイスをさせていただきましたが、これについては、また別記事で書ければと思います。

アンサンブル基礎練習では、前の方のクレッシェンドやデクレッシェンドでの音量を受け継いて演奏する練習をしました。渡す場面、受け継ぐ場面では、どちらもはっきりとした意図を持って演奏するのが大事だと思います。曲にはそういう場面が沢山あると思うので、現場で生かしてもらえると嬉しいです。

また、自分の吹く番までどう過ごすか?についても練習しました。待っている時は、休み時間ではなく「演奏前の準備時間」「仲間が演奏している時間」です。その辺りを思い出せると、待ち方が変わってくるのではと思います。

今回もとてもいい時間でした!参加者のみなさん、またぜひ一緒に練習しましょう。

12月も同じ課題を練習します。満席ですがキャンセル待ちも承りますので、ご希望の方はご連絡ください。

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