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4/29グループレッスンレポート「立奏時の身体の使い方」「ピアノ合わせ基礎」

4月2回目のグループレッスンが終了しました。参加者の方からのフィードバックも盛んで、沢山のことを吸収できたのではと思います。


ATグループレッスンは「立奏時の身体の使い方」です。

まずは立奏以前の「人間が立てる仕組み」をレクチャーしました。

身体を支える仕組みや、骨や筋肉などの役割、何でバランスを取るのか?それを勘違いしているとどうなるのか?などをレクチャーしました。

レクチャーを聞いて、ちょっと考えを変えただけで身体の使い方に変化を感じていた方もいらっしゃいました。人間はそれだけ精巧なんだと思います。

知識を得たら実践です。「立つ」「楽器なしでエアーで構えをしてみる」「楽器を持って構えてみる」「音を出してみる」など、普段無意識の動きを細分化して意識的にやってみました。

エアーで構えています

「エアーで構える」では腕を前に動かすだけで身体のバランスが変わること、腕の色々な動かし方なども探究しました。

実際に楽器を構えて音を出す段階では、マウスピースを口に持ってくるまでの動き(無意識なのに超重要)を丁寧に練習しました。この動きを変えると、普段とはちょっと違う音が出た、出しやすくなったと感じた方もいらっしゃいました。

実際に音を出して練習してみると、立奏だと重心が上がってしまい、力んでしまう方も身体のバランスをとる仕組みを知って身体の使い方を見直してみると、力みがやわらぎ楽に音を出せたということもありました。

後半のATを色々な動きに使う探究では、車の運転の疲れについてのご相談がありました。椅子と自分の体の関係、足や腕の使い方などをアドバイスさせていただきました。実際の運転でも思い出していただけると嬉しいです。



クラリネットグループレッスンは「ピアノ合わせ基礎」プロのピアニストの方に来ていただき、サン=サーンスのソナタで合わせをしました。

まずはピアニストの方とテンポの打ち合わせから始め、チューニング、お一人ずつ合わせをしました。

前奏のピアノの流れに乗って、タイミングよく出だしを吹くのがなかなかの難易度でした。音楽に乗れないうちに出るタイミングが来てズレてしまう方が多かったので、さまざまな方法で前奏に乗って入る練習をしました。お1人ずつじっくり練習できました。

今回は出だしのことだけでなく、失敗への対処法、ハードルが高いことに対する取り組み方、身体全体を思い出して吹く練習などにも取り組みました。これらも演奏にかなり影響を与えるのです。

お一人ずつ課題は違いましたが、頭の中や身体が演奏にダイレクトに反映されていたのは共通していたと思います。

他の方のレッスンでも見ることによって、より実感された方も多かったのではと思います。何か特別なことをしなくても、邪魔していることをやめると変化が起こることも目の当たりにしました。

他の方の変化を見たり、フィードバックを受けると「私も変われたのかもしれない」とちょっとずつ自分の可能性を信じられるようになるのではと思います。これができるのがグループレッスン。個人レッスンと大きく違うところです。

また、ここから見直さないと付け焼き刃になるのに、ほとんど扱われない思考のクセや身体の使い方の見直し、基礎的な理にかなった奏法を皆で学べるのもグループレッスンです。

体験するのが一番ですが、参加者の方のご感想で実際の様子が垣間見れると思います。次回以降にご紹介していきますので、興味のある方はぜひお読みください。

次回は5月です。気候がいいので外でATのレッスンをします。そして実はとても苦手な方が多い「チューニング」について。これも基礎の基礎から取り組みます。

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心と身体の緊張を解くヒント 演奏を向上させる知識やアイデア アレクサンダーテクニークを使った楽器奏法 クラリネットの奏法、力を発揮できる考えかたや習慣を身につけたい方におすすめです。

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