下手でもやる価値がある
チェロを始めて8ヶ月、毎回やったことのないテクニックが入ってくるので必死に練習しています。先日のレッスンでは、隣の弦に忙しく移動する課題を練習していました。
色々失敗しながらレッスンは進み、最後に通して弾いたときに「今できることは全て出し切ってる」という感覚がありました。
これは慣れたクラリネットでは感じられない、クラリネットを始めた頃にも感じたことがない感覚でした。
「全力出すぞ!」と意気込むこともなく、目の前の課題を丁寧に弾き続けた結果「今できることを全て出し切った」が起こりました。
これはATでいうところのミーンズウェアバイ(結果を取りに行くのをやめて必要なプロセスをたどる)だと思います。「全力を出す」のもプロセスを経ると勝手に起こるんだ、と実感しました。
質の良い本番を終えたような充実感があり、これが「下手でも弾く価値がある」ということかなと思いました。
チェロは完全に自分の楽しみで始めたのものですが、自分の楽しみの為だけにやるとは、なんて贅沢なことなんでしょう。
大人が楽器を楽しんでいると「今から始めて何になるの?」「何の役に立つの?」と咎める声もあると聞きます。そんな外野の声を気にするのはもったいない。この楽しみは何にも替え難い体験だと思います。
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