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3/19グループレッスンレポート「外でアレクサンダーテクニーク」「アンサンブル基礎(デュオ)」

ATグループの最初には、いつも皆でお話しするのですが、今回も日常で起こったことや、やっていること、本番や練習での出来事などお話ししていただきました。

この時間を設けている理由はいくつかあるのですが、1つはウォーミングアップです。ATを学んでいるけど日常では忘れることも多いと思います。それを自発的に話しながらゆるく思い出していこうという意図があります。ちょっとレベルの高い?井戸端会議の位置付けです(笑)

ATは「外でアレクサンダーテクニーク」
最初に外出の準備にはどんなことがあるか、挙げていただきました。

・椅子から立つ
・スマホで天気や気温を調べる
・トイレに行く
・ドアを開ける
・戸締りをする
・上着を着る
・荷物を持つ
・靴を履く

・・・などなど、出かける前だけでも色んな動きがありますね。外に出かける前に、ATを使ってこれらの動きをしてみました。

スマホで天気予報をチェック
靴を履く。色々な気づきがありましたね
ドアを開ける。普通のドアが、どこでもドアになった!

日常の無意識でしている事にATを使ってみると、色々な気づきがありました。新しい選択をすると動きが変わっていきます。

何気ない動きが変わったら人生が変わる、と言うのも大げさではありません。日常が全部変わっていくのですから、変わらない方がおかしいです。何も変えたくない人はATには近寄らない方がいいですよ(笑)


出かけるまでの動きを探究した後は、外で動きにATを使いました。
・日傘をさす
・荷物を持って歩く
・坂道を登る、下る など

坂を登る。ATを使ったら軽々!

坂道をATを使うのは面白かったですね。
ATを使うとスイスイ登れてしまうので、その様子を見てから登った方が「意外と急なんですね」とおっしゃっていました。

下り坂もATを使うと身体への衝撃が激減するせいか、とても楽そうでした。

急なのに表情は穏やか

楽しそうに坂を登っている方々を見ていると、ATはより人を生き生きさせるものだなと改めて思いました。



クラリネットグループは「アンサンブル基礎」今回はデュオをやりました。

課題はメンデルスゾーンのコンチェルトシュトゥックの中のデュオ部分です。

最初に慣れるために、全員で何度か通しました。

その後課題を3つに分けてデュオで練習しました。演奏前に色々な不安を口にされていましたが、デュオになると、さらに不安が増幅しているようでした。演奏からこれらが伝わってくるのです。

・足を引っ張ったらどうしよう
・自分だけ下手だったらどうしよう
・間違えたらどうしよう
・「pp」が綺麗に出なかったらどうしよう
・ブレス失敗したらどうしよう
・合わなかったらどうしよう
・合図が伝わらなかったらどうしよう
・ピッチが下がったらどうしよう
・数え間違えたらどうしよう などなど

こう考えながら思い通り吹ける方が不思議です。でもこれは今回参加された方だけでなく、多かれ少なかれほとんどの方が抱えている思いだと思います。(もちろん私も)

でもこれが初期設定されていると、練習の成果が出づらいのです。不安なまま質を上げて楽しく演奏をするのは無理なので、レッスンではこの不安をできるだけ減らす方にフォーカスを当てます。初期設定を変える方法の1つがATです。

初期設定を少しずつ変え、演奏しているうちに
「実は大丈夫だった」
「失敗が怖かったけどみんな優しかった」
「思ったより吹けた」
「不安でわからなかったけど、周りの人が全員頷いていた」

不安や恐怖が安心に変わると、勝手に楽しさがやってきます。持ち前の力が出てくるし「ここはこうしたい」もすんなり出てくるようなります。

最後は、みんなでリレー演奏をしました。最初に今日腑に落ちたことを思い出し、それから演奏を始めると、最初の不安でいっぱいの演奏からは想像できないほどの温かく素敵な演奏になりました。

この楽しさを味わうところからがスタート、そしてもっと楽しく吹きたいから練習する、細かいところに気をつけるのが自然な流れではないかなと思います。

グループレッスンならではのアンサンブルの練習、たびたび取り上げていきたいと思います。4月はピアニストをお迎えしてアンサンブルの練習をします。お席残り1名です。

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心と身体の緊張を解くヒント 演奏を向上させる知識やアイデア アレクサンダーテクニークを使った楽器奏法 クラリネットの奏法、力を発揮できる考えかたや習慣を身につけたい方におすすめです。

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